【ウェッジゲームの達人になる!】#4 状況別! 申ジエのお手本アプローチ【動画あり】
アプローチで大事なのは「視線のイメージ」と「手の感覚」と語った申ジエプロ。では実際にどのようなことに注意して打っているのか。左足下がりや砂混じりのライなど、難しい6つの状況での打ち方のポイントを聞いた。
PHOTO/Takanori Miki THANKS/太平洋クラブ八千代コース
申ジエ
1988年生まれ。韓国出身。元世界ランクナンバー1のレジェンド。日本だけで26勝、海外での勝利も合わせるとなんと50勝以上。かつて週刊ゴルフダイジェストの企画「女子プロが選ぶこのプロがスゴイ」のアプローチ部門で1位に輝いたことも
難しい状況でも、「上げる」「転がす」の基本のアプローチに“ひとアレンジ”加えることで対応できると、ジエプロ。ただし、「打ち方に正解はありません。これはほんとに大事!」と話す。
「私のやり方はあくまで私がやりやすい方法論です。『これをしなければいけない』ということではなく、選択肢のひとつとして考えてもらいたいんです。一番大切なのは、みなさん自身が『どの方法がやりやすいかを知る』ことであり『どの方法がもっともイメージが出る』か。だからこそ、いろんな方法を試してみて、自分に合ったものを見つけてほしいです」
CASE1 左足下がり
フォローを低く短く出す
【POINT】
ひざの高さをそろえよう
スウィング中、ひざの高さが変わると、体の軸が傾き最下点も変わってしまう。傾斜地ほど、打点がシビアになるので、左右のひざの高さをそろえることが大事
動画でチェック!
CASE2 バンカー越え
弾道の頂点に目線を向ける
目線を高くすることで、自然に右肩が下がり高い球が出やすくなる。ポイントは左足体重で振り抜くこと。上げたいからといって、右足体重になってしまうと、あおり打ちになってダフリやトップのミスが出やすくなる
動画でチェック!
CASE3 ボールが沈んだラフ
コックを早めに使いクラブを鋭角に下ろす
できるだけ芝の影響を受けないように、コックを使い鋭角にクラブを入れていく。バンカーショットのイメージでいい
動画でチェック!
CASE4 ボールが浮いているラフ
振り子のように左右対称に振る
【POINT】
浮いているときはロフトが立ったクラブにする
ロフトが寝たクラブだと、ボールの下をくぐりやすい。AWやPWなど、ロフトが立った番手を使うとミスが防げる
動画でチェック!
CASE5 フェアウェイとラフの境目
芝に触れないように上から入れる
通常のアプローチよりもボールを右足寄りに置き、コックを入れながら打っていく。手前のラフにできるだけ触れないように意識しながらボールの先にクラブを落とす
動画でチェック!
CASE6 砂が多いフェアウェイ
トップさせるくらいの感覚でOK
動画でチェック!
月刊ゴルフダイジェスト2021年12月号より
こちらもチェック!
- アプローチでは「バウンスを使うことが大事」とよく言われるが、そもそもバウンスを使うってどういうこと? どうすれば使えるの? そこで女子プロを指導する井上忠久プロに、ウェッジ上手になるためのバウンスの正しい使い方を教えてもらった。 TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Takanori Miki THANKS/春日台CC ……
- スコアメイクで最も重要な要素のひとつがアプローチ。そこで今回は、寄せの達人たちにその極意を教えてもらった。まずは男子ツアーきってのアプローチ名手、今平周吾に話を聞いてみよう。 TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroyuki Okazawa 今平周吾いまひらしゅうご。1992年生まれ。フジサンケイクラシックで通算5勝目を挙げる。卓越したウェッジの技術で2……