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【ゴルフジム】「スライスは直ったけど、今度はチーピンが止まらなくなってしまいました」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーの左へのミス」。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/小手指グリーンゴルフ

教える人/藤原慶昌

ふじわらよしまさ。80年生まれ、東京都出身。ゴルファーひとりひとりの個性を尊重し、肩や腰など、体への負担がかからないスウィング作りに定評がある。PFGA所属

<今週のお悩み>
「1番から左OBを連発してしまいます」

●島村隆弘さん(46歳/身長170cm/ゴルフ歴20年/ベストスコア80/平均スコア93)
トップで右サイドが高く、右腰が飛球線後方に突き出た形になっている。インパクトまでに、腰の位置を元に戻しながら、回転もしなければいけないので、下半身が間に合わない。上半身が下半身に追いついてしまうので、左へのミスが出やすい

島村 元々はスライスだったんですが、やっとつかまえられるようになったと思ったら、今度はチーピンが止まらなくなって……。

藤原 テークバックで腰が右にズレるのが気になりますね。右にズレてトップ、左にズレて(元に戻って)インパクトという感じで、横の動きがメインになっています。とくにダウンスウィングでは、腰が回転するほどボールが右に出やすく(引っかけにくく)なりますから、無駄なスライドを抑えて、もっと回転を使って打つほうがいいです。

上半身の意識が強く足があまり動いていません

島村 腰が右にズレるクセは、どうやったら直りますか?

藤原 島村さんは、右肩の拳上(上に上げること)からスウィングをスタートさせていますが、それによって腕だけを大きく持ち上げ「バンザイトップ」になってしまっています。できれば、テークバックではどちらの肩も持ち上げたくない。むしろ、左肩は下げるようなイメージでクラブを上げていくといいんです。それと同時に、「仙骨」(骨盤が背骨とつながっている部分の骨)を(自分から見て)左にズラすようなイメージでテークバックすると、右腰をズラさずに上半身を回転させることができます。

島村 左肩を「下げる」という意識は今まで、まったく持っていませんでした。

藤原 両足のかかとを交互に上げ下げして、右かかとが地面に着いたタイミングでスウィングをスタートさせる練習をすると、回転で上げる感覚が身につきます。

これで解決!
「右腰をスウェイさせずに
 回転を意識して振ろう」

Point 1
左肩を下げながらテークバック

アドレスで背骨は前傾しているので、それに対して両肩を直角に回すと、左肩が下がる形になる。逆に、左肩を下げられないと、前傾角が起き上がる原因になりやすい

Point 2
右肩はできるだけ持ち上げない

とくにスウィングのスタート時に右肩が持ち上がってしまうと、その後は腕だけのテークバックになりやすい。右肩の高さを変えない意識があると、自然に左肩が下がる

Drill
足踏みしながらスウィング

左右のかかとを交互に上げ下げして、足裏の動きで腰を回転させる感覚をつかむ。何度かかかとの上げ下げを繰り返して、右足かかとの着地と同時にテークバックすると、スタートのタイミングがよくなる

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月12日号より