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「おうち時間」を有効活用! ゴルフ上達&運動不足解消に効く自宅練習法

TEXT/Kenji Oba PHOTO/Yasuo Masuda、Hiroaki Arihara THANKS/ETGA東京校

コロナ禍ですっかり定着したテレワーク。通勤にかかっていた時間を少しでもゴルフの練習に充てれば、かなりの上達が見込めるはず。そこで、自宅でできる効果的な練習法を、トップアマ&プロに教えてもらった。

解説/岡本和也

ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)東京校チーフインストラクターとしてジュニアやアマチュアを指導中。ギアに詳しく、クラブやセッティングのアドバイスにも定評がある

自宅時間を有効活用しよう

緊急事態宣言が9月末まで延長。テレワークが進み、ステイホームな時代が定着しつつあるが、まずは上達の達人でもあるトップアマに自宅練習の効果や独自の練習法を聞いてみた。3人に共通するのは、パット練習に多くの時間を費やしていることだ。

以前なら5mのパットは「寄せにいっていた」という和田貴之さんは、自宅の10m近い廊下を使ってパット練習を繰り返した。その結果、「5mでも入れにいく打ち方がわかるようになった」と笑顔で話す。もちろん実戦ですべてが入るわけではないが、「寄せにいくパットが入ることはないが、入れにいくパットは入ることがある」という真理にたどり着き、大きな自信を得たという。

一方、同じパッティングでも片手練習がメインだというのは中山和昭さん。目的はストロークをチェックし、つねにスクエアに動かせるようにすることだ。パットで悪いクセが出やすいという宮本太郎さんは、ティッシュの空箱をトウ側に2つ並べ、なぞるようにストロークを繰り返し、軌道を確認・修正しているという。


これらの自宅練習について、アマチュアの指導経験が豊富な岡本和也プロは、「パットはアマチュアが一番やらない練習といえますが、ラウンドで一番使うのがパターです。家でも簡単にできる練習ですから、日課にできれば、確実にスコアアップにつながるでしょう。ステイホームが続くのなら、逆にその時間を有効活用すべきです。自宅練習は上達だけでなく、運動不足やストレスの解消、健康維持にも役立ちますからね」

「パットの決定力が格段に上がりました」
和田貴之さん(55歳・HC+2)

「引っ越したマンションに10mの廊下があって、ロングパットの練習をするようになりました。結局、ゴルフはパットの決定力でスコアが左右します。打ち出し方向や距離感は、日々の練習でしか磨けませんから」

「超スローシャドーで体幹の使い方をつかんだ」
中山和昭さん(46歳・HC1)

「最も効果があるのはスローモーションで行うシャドースウィング。ゆっくりやることで体幹の使い方がよくわかります。メディシンボールを投げるイメージや鏡を見ながらじわじわ動くと、体の回転もよくなります」

「ストロークの悪癖がしっかり直せます」
宮本太郎さん(37歳・HC+1.2)

「テークバックでアウトに上がるクセがあったので、空のティッシュ箱をトウ側に2つ並べ、ストロークの軌道をチェックしています。ティッシュ箱2つ分、ヘッドがストレートに動けば、インパクトもスクエアに整ってきます」

ペットボトルにハンドタオル
ハンガーだって練習器具になる

「自宅練習はクラブも振れないし、ボールも打てません。でもコレがアマチュアにはいいんです。ボールがなければ、力むことはありませんし、クラブがなければ、ムダな動きも生まれません」

そう語る岡本プロが自宅練習のイチオシとして挙げるのが“ボディドリル”だ。

「アマチュアの大きな悩みといえば、手先が動いてしまう手打ちです。これは運動不足で筋肉が凝り固まり、体そのものが動けない状態であることが多いんです」

そこでボディドリルとなるわけだが、なんかキツそう、つまらなそうと感じるゴルファーもいるだろう。だが、岡本プロによれば、「腹筋や背筋といった筋トレは長続きしないかもしれませんが、家にあるものを使ってゴルフに役立つ練習をすれば、アマチュアでも楽しく取り組めるはずです」

紹介してくれた練習のひとつがハンガーを使ったものだ。ハンガーの中に両腕を通し、シャドースウィングしてみよう。

「両わきが締まり、腕と体が一体化するのがわかると思います。こうした練習により、体が先に動いて腕やクラブがあとからついてくる、という理想的なスウィングの流れが理解できるでしょう」

これが手打ちの防止になるとともに、いわゆる「体で打つ」感覚につながるのだ。

Drill 1
ハンガーを使ったシャドースウィング

腕と体の一体感が身につき、手打ちの防止に有効なドリル。体が先に動いて腕や手、そしてクラブがついてくる流れが身につけられる。スウィングがよくなるだけでなく、ストレッチ効果も高い

ハンドタオルを使ってもさまざまな練習ができる。両わきに挟めば、ハンガーを使ったドリルと同じ効果があるし、背中に担いで振れば、体が回せるボディターンが身につく。ともに手先を使えない状態を作ることで、手上げ・手打ちの動きを解消する効果がある。

Drill 2
タオル挟み&担ぎ素振り

「タオルを片手で振るだけでも効果があります。右手1本で振ればトップから切り返し、ダウンスウィングの動き。左手1本で振れば、インパクトからフォローのイメージが作れます。タオルの先を結ばないほうが、手ではなく、体でリズムよく振り抜くことにもつながるでしょう」

ほかにも、ペットボトルを使ったボディドリルや丸椅子に座りながらヒップターンなど、家の中にある身近なものでも工夫すればゴルフの上達に役立てることができるのだ。

Drill 3
片手タオル素振り

タオルを振るだけのドリルだが、軽いものを振るには、力任せではダメで脱力が求められる。右手1本はダウンスウィング、左手1本はインパクトからフォロー。大きなスウィングアークを描くようにブンブン振ってみよう

Drill 4
水入りペットボトル素振り

2リットルのペットボトルに半分くらい水を入れ、体の正面で持ち、それをスウィングするように振ってみよう。水の流動性が体の正しい動きと心地よいリズムを教えてくれる。ペットボトルを両手で下から持てば、自然と両わきも締まる

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月28日号より

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