【50歳からのシングル養成塾】Vol.216「ヘッドが遅れてついてくる」イメージなら腕力がなくても飛ばせる
TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroyuki Okazawa
THANKS/オーシャンリンクス宮古島
片山晋呉や上田桃子など、数多くのトッププロを世に送り出してきた江連忠が、自身の経験をもとに、50歳からの上達法をアドバイス!
腕力が落ちても
飛ばせる方法がある
腕の力に頼って打っていた人は、年齢とともに飛距離はどんどん落ちてしまいます。でもミケルソンのように腕力ではなく腕の柔らかさでヘッドを走らせることができると、いくつになっても球は飛ばせます。
腕を柔らかく使うためには力みは大敵で脱力が必要ということは散々お伝えしていますが、ただ脱力させるだけでは不十分。腕をムチのようにしならせて体に巻きつけるようなイメージで振りたいのですが、それにはテークバックでヘッドから上げないことが大切なんです。
体重を右股関節にグッと移動させることからテークバックをはじめて、ヘッドは後からズルズルと引きずられながらついていくイメージ。テークバックでヘッドが最後に動くようにすれば、切り返しも同じようにヘッドが遅れて下りて、自然なタメが生まれるのです。
タメが深いと飛ぶからといって手首に無理に角度をつけるのではなく、柔らかく使うことで勝手に角度がつくのが正しいタメ。この違いが実感できるようになったら今からでも飛距離アップは夢じゃありません。
右股関節にグッと乗ってテークバックスタートし、遠心力でヘッドが上がっていく。テークバックをヘッドから上げると、切り返しもヘッドから先に下りてしまうのでタメができずにインパクトは減速しながら当たる
Point 1
切り返しもヘッドではなく体から動かす
Point 2
右手ではなく左手リードで振る
右手主体で振ってしまうと力に頼るため、タメはできにくい。左手リードで振れば力が入らないのでヘッドは遅れやすい
江連忠
1968年生まれ。東京都出身。高校を卒業して渡米し、ミニツアーを転戦しながらジム・マクリーンに師事したのち帰国。日本のプロコーチ第一人者となり、片山晋呉や上田桃子を賞金王に育て上げた
月刊ゴルフダイジェスト2021年10月号より