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【読者記者】No.1737「トップで肩の入りが浅く、スライスが出る。体が硬いのが原因?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーのスライスを直したい」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東香里ゴルフセンター

読者記者No.1730 林壽郎さん

●63歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/10年 ●ベストスコア/78 ●平均スコア/89 ●170㎝・77㎏ ●ドライバー飛距離/225ヤード

先生/今井和浩

65年生まれ、大阪府出身。ポジション、スウィングプレーン、リズム、バランスを整えることを基本に、多くのアマチュアを指導。特に初心者の指導に定評がある。東香里Gセンター支配人

市川さんのお悩み
「ドライバーのスライスを直したい」


ドライバーのスライスを直したいのですが、なかなかうまくいきません。トップで伸び上がったり、肩の入りが浅くなったりする自覚はあるんですがどうすればそれを防げるのかがわからないんです。


スライスを警戒してか、やや小ぢんまりとしたスウィングになっている。また、トップで上体がやや起きていて、下半身に対して上体のねじれが少ないのが気になる(2コマ目)

林 ドライバーがとくにスライスしやすいんです。

今井 林さんの場合、トップがきっちり深く入ったときは、そんなにスライスしませんね。コースだと、どうしてもトップの入り方がまちまちになりやすいですから、それでスライスが多くなるんだと思います。

林 確かに、時々「今のはトップが浅かったな」って、自分でも気づくことはありますね。

今井 いつも同じトップの形を作れる、いいドリルを紹介します。まずアドレスして、右手で右のももを触ります。そうしたら次にトップまで上げて、今、右手で触ったところと同じところを、左手で触るんです。どうです? できますか?


林 トップで触るのが難しいですね。あれ、でも触れないということは、上体が起きてるってことか……もう少し前傾して体を回すと……あ、触れました。

今井 それならラウンド中でもできますから、コースで調子が悪くなってきたら、ももを触って、トップのポジションを確認してみてください。

<問題点>
上体が起き上がり捻転が少ない

テークバックでの回転が浅くなると、切り返しでの「間」がなくなり、ヘッドがアウトサイドから下りやすくなる

CHECK
左手で右太ももを触れるか

まずアドレスした状態で、、右手で右のももを触り、上体の前傾角を確認。トップまで上げたら、次に左手で右のももを触ると、前傾角と上体のねじれ具合を確認できる。トップで左手が右ももに届かない場合は、前傾角が起きているか、体の回転が足りていない証拠

【もう1ポイント】
切り返しは左足の踏み込みからスタート

トップが深くなっても、切り返しで上体(腕)から動き出すと、結局、アウト-イン軌道になってしまう。切り返しで左足を踏み込んでからダウンスウィングをスタートさせると、自然にインからクラブを下ろせる

Drill 1
両足を閉じた状態からステップして打つ

左足を右足に寄せてそろえ、テークバックとともに左足をステップして打つ。クラブがトップに上がり切る前に、左足を踏み込む感覚がわかる

Drill 2
テークバックで左足を上げて打つ

<取材後記>
体の硬さが原因じゃなかったんだ
「トップが浅くなるのは、体が硬いからだと思っていたんですが、そうじゃなかった。体の各部のポジションが悪かっただけだったんですね。今回、それがわかってよかったです」

月刊ゴルフダイジェスト2021年8月号より