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頑固おやじのクラブ工房Vol.38 巷の飛ばし屋がシニアになったら、シャフトをどう見直すといい? 

今まで距離が出ていた人が飛はなくなってきたとき、一番見直すべきはシャフト…なんだけど、やみくもに軟らかくするだけじゃ、効果は薄いんだ。今週の通勤GDは「頑固おやじのクラブ工房Vol.38」

Q、硬さ? 軽さ? どっちを変える?

もうすぐ55歳になるんですが、そろそろクラブスペックを見直そうと思います。シャフトの固さを1ランク下げる(S⇒R)べきですか? それとも硬さは変えずに、軽くした方がいいですか?(54歳・HC7・自営業)

シャフトの硬さは
“弾道高さ”で決める

「オヤジさん、そろそろ私も55歳になるんで、シニアスペックにしたほうがいいですか? シャフト
とか、セッティングとか」

柔道の有段者で、結構飛ばし屋で嗚らした社長さんなんだが、飛ばしよりも丁寧にコース攻略する
のが好きなタイプ。クラブ選びも理屈っぽい(笑)。

「それ、5年ぐらい前にも聞かれたけど、シャフト選びは筋力とかじゃないよ。“弾道”だ」

「でも、体が硬くなってきているというか、振り方も変わっているように思うので……」

「だから、その体の変化も弾道に結果が出るんだって。まず、高さ。いつものイメージより低くな
ったら、考えるんだ」

よく、加齢で体が衰えて飛ばなくなると、シャフトを軽くしたり、ロフトを増やしたりといった対応をしたがるけど、それじゃ回復効果はそれほど期待できない。飛距離はヘッドスピードだけじゃなく、インパクトの接触時間、いわゆる“厚み”なんかも影響する。これが結果として明確に出るのが“高さ”なんだ。

「歳食って飛距離が落ちる、てのは高さが出せなくなることから始まる。だから、高さを維持するシ
ャフト選びとか、練習ができると飛距離は落ちないのさ」

「ウーン、言われてみると、最近7番アイアンが低くなってるかも……。でも、飛距離は出てます」

「だから“兆候”なんだってば」

“飛ばし屋気取り”が
スコアの損になる

ショートアイアンは高さが出なくなると、一時的に飛距離は出やすくなる。だが、それより長い番手は確実にキャリーが減ってく。

「なるほど……。じゃ、やっぱり私もシャフトを見直す時期なんですね。SからRに換えるとか、軽量スチールかカーボンで軽量化するとか……」

「おいおい、焦るなよ。見極める方法、教えてやるから」

やり方はカンタン。5、6番アイアンを1グリップ短く持ち、打ってみる。それで通常より少しだけ弾道が低く(半番手ぶん)、つかまりがわずかに弱くなれば、そのシャフトは適正な硬さと重量。左に行くようなら重すぎ、右に出るなら硬すぎ、と判断していい。

「ショートアイアンだと、シャフトの挙動に合わせて細工しちまうからな、特に上級者は。加減しづらい番手でやるのがミソさ」

「ウッドとか、他の番手は?」

「チェック法は同じだけど、上からぶつけてつかまえる打ち方だとダメ。重すぎ、硬すぎでも適当に打てるから。フィニッシュまで振り抜いて判断するんだ」

上からぶつけるのは、見栄っ張りのアマに多いんだが、上級者やプロ仕様の、オーバースペックシャフトを打てちゃうようになるからタチが悪い(笑)。

HS46m/s前後で“飛ばし屋気取り”になられてもねえ……。プロには遥かに及ばない。SとかRでヤワだからスライスするというのは、打ち方が間違い。逆に、フックしたら硬くするより、少し重くするほうがいい。弾道の高さを求めると、これが正解なんだ。

で、アマのそこそこ飛ばし屋に勧めたいのは、女子プロセッティング。ウッドやユーティリティを増やしてほしい。「私も、4番アイアンは抜いたんですが、5番も……ですか?」

「高さをラクに出せる、はスコア作りにすごく効く。ランを8㍎以内に収められないアイアンは、すべて換えたほうがいいよ」

これ、シニアだけじゃなく、全アスリート志向に言いたいな。

月刊GDより(2015)(イラスト/コーチはじめ)