200Yでも70台!<セカンド編>青木瀬令奈が明かすショートウッド使いこなし術【動画あり】
夢の「70台」を目指すための特集の第2弾は「セカンド」編。ドライバーが200Y前後だと、セカンドで長い距離が残りやすく、ウッド系のクラブをいかに使いこなすかが重要になる。そこでツアー屈指のウッド名手、青木瀬令奈プロに話を聞いた。
PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/大新潟CC出雲埼C(アコーディア・ゴルフ)
長い番手の得意クラブを
1本持っておこう
ドライバーが200Y前後の場合、セカンドではUTやウッドを握る機会が多くなる。ウッド系を得意とする青木瀬令奈プロに話を聞くと
「私もドライバーが飛ばないほうなので(平均218.3Y/6月7日時点)、2打目で残りやすい150~180Yのショットをとくに磨きました。なかでもいちばん得意なのが9W。普通に打つとキャリーで168Yですが、球筋を変えることで163~173Yを打ち分けています。スコアメイクには、100Y以内を磨くことももちろん大事ですが、それ以外に長い番手でも得意な1本を持っておくことがすごく大事なんです」
ノーマル/キャリー168Y
【アドレス】
ボール位置は真ん中よりやや左
スタンス、クラブともにターゲットに対してスクエアに構える。ボール位置は、クラブが長い分、真ん中よりもやや左に置く
【打ち方POINT】ゆるやかに打ち込むイメージ
高い球/163~168Y
【アドレス】
ボールを左に置いて目線を高く
ボールを普段よりも少し左足寄りに置き、目線は高いところ(最高到達点)を見る。自然に右サイドが下がり、高い球を打つ構えになる
【打ち方Point】
インパクトで体重を左に乗せる
インパクトでしっかりと左に乗っていく。右足に体重が残ると、あおり打ちになってダフりやすい
低い球/168~173Y
【アドレス】
ボール1個分右に置いて目線を低く
高い球とは正反対で、ボールを右足寄りにして、目線を低くして構える。目線の高さはフォローまで変えない
【打ち方Point】
フォローまでヘッドは低く
打ち出したい方向にフェースを向けたまま、ヘッドを低く長く出していく。ヘッドが高く上がると球も高くなる
ドロー/168~173Y
【アドレス】
クローズに構えスタンスなりに振る
通常のスタンスより、左足が靴半分だけ前にあるクローズスタンスで構え、スタンスに沿ってイン-アウトに振る
【打ち方Point】
アウトに大きく振り抜いていく
フォローで腕を縮めて、左に引き込もうとすると引っかけになる。腕を伸ばし、大きく外に振っていく
フェード/163~168Y
【アドレス】
オープンに構えスタンスなりに振る
ドローとは逆で、通常より左足が靴半分だけ後ろにあるオープンスタンス。フェースはターゲットに対してスクエアに構える
【打ち方Point】
フォローで左わきを締める
フォローで左わきを締めながら、左ひじをたたんでいくと、確実にアウト-イン軌道で振っていける
ラフこそショートウッドが力を発揮!
ドライバーが毎回フェアウェイをとらえられれば良いが、アマチュアの場合、ラフにつかまるケースも多い。さすがにラフからはウッドは難しそうだが、青木プロは、「ライをきちんと見極めれば、ラフからはアイアンよりウッドのほうが簡単」と言う。分厚いソールで滑りやすいぶん、思ったよりもソールが抜けてくれるからだ。ただしフェアウェイに比べ、飛距離が落ちるのは避けられない。
「よほどヘッドスピードが速くない限り、フライヤーで飛距離が伸びるよりも、芝に負けて飛距離をロスすることのほうが多いです。私の場合は通常より『マイナス10ヤード』を基本にしています」(青木)。
リーディングエッジが
ボールの赤道より下なら打てる
クラブをソールしたときに、リーディングエッジがボールの赤道より下にあれば問題なく打てる。赤道より上の場合は、アイアンで脱出を優先する
打ち方はフェアウェイと同じでOK
ラフからでも、打ち方自体はフェアウェイと変わらない。「ラフだから」といって力むのは禁物。過度に打ち込まないように注意しよう
ラフは「逆目」よりも
「横目」に注意しよう
「ヒール側からの横目」の場合
……ネックに芝が絡まり引っかけやすい
フェースを開いて
イン・トゥ・イン軌道
ネックに芝が絡んで急激にフェースが閉じやすいので、あらかじめフェース開いておく。カットに入れず、自然なイン・トゥ・イン軌道で
【打ち方Point】
腰をしっかり回し切る
芝の抵抗が強いため、フォローで体の回転が止まると、フェースが一気に返ってしまう。フィニッシュまでずっと回転し続けることを意識すると、芝の抵抗に負けずに振り抜ける
「トウ側からの横目」の場合
……インパクトでフェースが開きやすい
フェースを閉じてカット軌道
トウ側の抵抗が強いので、インパクトでフェースが開きやすい。あらかじめフェースを閉じておきカット気味に振っていこう
【打ち方Point】
左足体重でやや上から入れる
イメージは、フェアウェイから打つフェードと同じ。通常より少しだけ左足体重を強調して構えると、アウト-イン軌道になりやすい
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月刊ゴルフダイジェスト2021年8月号より