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【人気連載アーカイブ】イザワの法則2016「年齢による体の変化にどう対応する?」

世界も認めた美スウィンガー・伊澤利光が、ゴルフで大切にしていることを語る連載「イザワの法則」。今回は、 シニアになった伊澤プロに「年齢」でスウィングは変えるべきかどうか聞いてみた。

TEXT/Daisei Sugawara THANKS/福岡レイクサイドCC(PGM)

前回のお話はこちら

アマチュアに「筋トレ」は必要ないと思います

GD 伊澤プロは、プロ入りしてからずっと体型が変わらないように見えますが。

伊澤 まあ、トレーニングはずっと続けていますから。体重もここのところは70キロくらいを維持するようにしています。

GD 具体的には、体のどの部分を鍛えるのでしょうか。

伊澤 「どこ」というより、全部の筋肉をまんべんなく鍛えるようにしています。ゴルフのスウィングの場合は、強いチカラを出すというより、チカラを入れようとしたときにきちんとチカラが入るバランスのよさが必要だと思います。

GD ウェートリフティングの選手のような筋肉は必要ないということですね。

伊澤 はい。どれだけチカラが強くても、それをスウィングの動きの中で使えなければ、意味がありません。

GD なるほど。ところで、プロスポーツ選手にとっては、普段からトレーニングで体を鍛えるというのは当然のことでしょうが、一般ゴルファーにとっては、「トレーニング」は、言葉だけでちょっと尻込みしてしてしまうところもあります。

伊澤 普通に楽しんでプレーする分には、いわゆる「筋トレ」は必要ないと思います。例えば、私の場合、スクワットだと120キロの負荷をかけてやっていますが、それは私自身のスウィングの強度に耐えるために必要というだけで、一般ゴルファーのスウィング強度であれば、ほとんど必要のないものです。

GD まったく何もしないないとなると、加齢とともに体型が変わってきてしまうことも事実です。具体的には、まずお腹が出てきます。そうなると、スウィングにも影響が出るんじゃないでしょうか。

伊澤 多少の振りにくさは出るかもしれませんが、仮に太めの力士並みにお腹が出ていたとしても、体さえ回せばスウィングはできます。つまり、太っていることよりも柔軟性がないことのほうが、スウィングにとっては痛手ということです。ただし、お腹が出ているということは、腹筋が弱くなっている可能性はありますから、その部分は少し気を付けて、ダウンスウィングのときに意識してチカラを入れるとか、そういう努力は必要かもしれません。

GD なるほど。

伊澤 それと年を取るとどうしても体が回りにくくなりますが、それを手首を使って補おうとするのは絶対にダメです。手首を使うとタイミングが取りづらくなって、スウィングスピードが一貫しなくなるので、むしろ飛ばなくなる原因になるんです。

年相応の肩の回し方がある

年齢を重ねれば柔軟性は落ち、トップで肩が入りづらくなるのが普通。無理に回そうとしたり、手首を使ったりせずに、回せる範囲内でいちばん速く振ることを考えましょう。

【POINT 1】
トップの位置は肩が回る範囲の最大で

トップで肩を深く入れることが、そのまま飛距離につながるわけではありません。スムーズに動き出せるバランスと、切り返しのタイミングが取れる範囲の中で「最大」を見つけてください

【POINT 2】
手首を使って振らない

体が回りにくくなると、手首を使って振りがちになります。そうするとスウィングはぎこちなくなり、スピードが出にくくなるだけでなく、インパクトの精度も落ちてしまいます

【POINT 3】
腹筋周りのチカラを使って体を回す

太った人にとって問題なのは、腹筋が弱くなっている可能性があること。ダウンスウィングでは、意識して腹筋にチカラを入れ、体が起き上がらないようにしましょう

2003年の1Wスウィング

2017年の1Wスウィング

伊澤利光

1968年生まれ。神奈川県出身。学生時代から頭角を現し、プロ入りしてからは、プロも憧れる美しいスウィングの持ち主として活躍。2001年、2003年と2度の賞金王に輝く。また、2001年、マスターズで日本人最高位(当時)の4位入賞。現在はシニアツアーを中心に活躍中

月刊ゴルフダイジェスト2016年6月号より