【男子プロから“本物”を学ぶ】<中野麟太朗・前編>世界レベルを目指す男子ツアー待望の大型新人現る!
月刊ゴルフダイジェスト
昨年秋にプロ宣言し、今季からツアーに本格参戦する中野麟太朗に単独インタビューを掲載。185cmとツアートップクラスの高身長というだけで期待が高まるが、早稲田大学卒の頭脳も併せ持っている。ゴルフ界の未来を背負う彼の技術を深掘りした。
TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/太平洋クラブ御殿場コース

2つの出会いでゴルフが劇的に変化した
中野少年がゴルフを始めたのは小学校2年生の頃、父親の影響とゴルフ漫画を読んだのがキッカケだ。ただ、最初からプロを目指していたわけではない。
「子供の頃はとにかく飛距離が出なくて、ショートゲームでなんとかパーを取る“しぶといゴルフ”というスタイルでした。中2のときに周りは280Yとか飛ぶ人もいるのに僕は220Yで悔しかったのを覚えています。中3でやっと少し飛距離が伸びて平均くらいになってから、関東中学校選手権で優勝したり、日本ジュニアに出場できました」
転機が訪れたのは明大中野高校2年生のとき。2つの大きな出会いがあった。一つは坂詰和久コーチ。練習に行っていた八王子CCにすごくいいスウィングの人がいて、教わっている先生を紹介してもらったという。
「僕は骨格の問題で左手首が縦に動きにくくて、コックが上手くできなかったんです。それでもトップでクラブが水平になるように一生懸命コックを使おうとしていました。でも坂詰コーチは僕の身体チェックをして『君はコックができないんだから無理にしなくていい。ジョン・ラームだってコンパクトなトップで飛ばしているから大丈夫だ』って言ってくれたんです。この言葉に救われた感じがしました」
勉強もゴルフのためへシフトチェンジ
坂詰コーチに教わりだすと、それまでは手で振っていたスウィングが体を使えるようになり、弾道が顕著に変わったという。
「その頃にもう1人出会ったのがトレーナーのロッキーさん(高橋弘樹さん)です。ボクシングジムで体を鍛えるようになって、それまではいくら食べても体重が増えなくてモヤシみたいに細かったのが1年弱で15kgくらい増量したんです。スウィング改良と重なって飛距離が300Y近くに伸びて、それでプロでやれるかもと思えるようになりました」
もともとショートゲームは上手かったため飛距離が加わった後は調子はうなぎ上り。高3で全国高等学校選手権に優勝し、プロになる決意が固まった。
「強いプロになるために大学でスポーツ科学を学びたいと思い、スポーツ科学部がある大学のなかで最高峰が早稲田大学だったんです。スポーツ推薦はなかったのでAO入試で入りました」
大学4年間で、エースとしてゴルフ部をリーグ戦のCブロックからAブロックまで引っ張り上げた。個人では2年生のときに日本アマで見事に優勝。勉学面では体の仕組みを知るためにトレーナーコースを専攻し、男子ゴルフ界の将来を考えてスポーツビジネスのゼミにも入った。
文武両道を貫きこの春に卒業。プロ生活が本格的に始まった。「まずは日本で活躍しながら男子ツアーを盛り上げて、次に世界に出てメジャーで勝つのが目標です」
2026年5月8日10時00分 一部内容を修正致しました。
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月刊ゴルフダイジェスト2026年6月号より


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