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「60・70・80Y」ハンパな距離は『ゼロポイント』を作ればうまくいく!

PHOTO/Hiroaki Arihara、Hiroyuki Okazawa
THANKS/JGM笠間GC

絶好のライで、残り60~80Y。確実に乗せ、あわよくば1パット圏内に寄せたいところだが、意外とミスしてしまうことが多い「魔の距離」でもある。AWだと大きいけど、SWだとギリギリ届くか届かないか、というこの中途半端な距離を制するコツを教えてもらおう。

解説/菊池純
レギュラーツアーで優勝経験を持つ“ 練習の虫”。強味はショット精度の高さで、ウェッジワークにも定評がある。ショップEUROZ GOLFを営む

まずは自分の「ゼロポイント」を知ろう

SWだと届かないけど、AWでは大きい。そんな状況でミスが出る原因について、菊池純プロに聞いてみた。

「普段とリズムが変わるからです。たとえばSWの飛距離が60Yの人が、70YをSWのマン振りで届かせようとすると、どうしてもリズムが速くなり、打ち急いでしまいます。一方で、AWのフルショットが100Yの人が、AWで70Y先のピンを狙うとき、7割の振り幅で打とうとしたとき、実際のトップ位置が思ったところに上がっていないケースも多い。すると距離と振り幅のズレを調整しようとして、リズムが狂ってしまうんです」

ミスの原因1
SWで力んで打ち急ぎ

ミスの原因2
AWで緩んで振り遅れ

では、どうすればいいのか?

「まずは自分の“ゼロポイント”を知ることが大事です。練習場で、ウェッジから打つ人が多いと思いますが、そのとき『何Y打つ』ということはあまり考えず、自分が最も気持ちよく感じる振り幅で打っているはずなんです。この振り幅だと、リズムが安定するからミスも少ない。なので、このときの振り幅を基準=ゼロポイントとして距離を打ち分けるのがオススメです」

ゼロポイントとは……
最も気持ちよく振れる「振り幅」

自分が最も気持ちいいと感じる振り幅(=ゼロポイント)で。何Y飛ぶかをチェックしよう。これが距離感の基準となる。菊池プロのゼロポイントは「肩から肩」。52度のAWでゼロポイントで振ると80Y。これが菊池プロのAWの基準となる

距離の打ち分けは
振る“速さ”を変えるだけ

ゼロポイントで距離の基準ができたとして、そこから距離を調整する際にはどうすればいいのか?

「僕は振り幅ではなくスウィングスピードで調整しています。AWのゼロポイントが肩から肩の振り幅で80Yなので、それより近い場合は『ちょっと遅め』、遠い場合は『ちょっと速め』に振っていきます」

振り幅のほうが距離を調節しやすい気がするが?

「たとえばカゴに向かってボールを投げるとき、腕の振り幅を考えないですよね。振り幅を意識すると、微妙な距離を打ち分ける感覚が失われてしまうんです」

たしかに5m先のカゴを狙ってボールを投げるときと、6m先のカゴを狙うときで、腕の振り幅をこれぐらい変えようと意識することはない。6mのときは少し腕を速く振って、結果として振り幅が少し大きくなるにすぎない。

「ここで大事なのが、『ゼロポイントの力感』を崩さないこと。緩みや力みが生じると、距離感は安定しません。手をできるだけ使わず、体の回転で打つことが大事ですよ」

Point 1
振り幅は一定のままスピードだけを変える

Point 2
スウィング中の力み・緩みに注意

右人差し指と左親指でグッと保持
両手のひら全体で握りこもうとすると前腕に力が入り、力みが生まれる。「力むことなく、かつ緩まないポイントは、右人さし指でロックし、左親指でしっかり押さえることです」

前ならえの体勢からクラブを握る
「わきを締めようとして両ひじを締めこむ人を見かけますが、これは力みにつながります。“前ならえ”の状態からクラブを握ると両腕が最も良いポジションに収まりますよ」

DRILL
シャフトの真ん中を持って振ってみよう

「ドライバーなど、長いクラブはインパクトで振り遅れないよう、手を使って『ヘッドをボール位置に戻す』動作が必要ですが、ショートゲームでは、できるだけ手を使わずに、体の回転で振ることが大事」という菊池プロ。シャフト中央を持ち、クラブが体に当たらないように素振りすることで、力みや緩みの原因となる手の余計な悪さを防げるという

週刊ゴルフダイジェスト2021年5月4日号より