【ゴルフジム】「HSが40m/sに届かない。体を使って切り返したいと思ってはいるのですが…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「体を使って打つイメージがわからない」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ダイナミックゴルフ千葉


教える人/齊藤かおり
さいとうかおり。岩手県出身。29歳でゴルフを始め、20年、米LPGAティーチング資格A級を取得。ドラコン競技で342ヤードの日本記録を達成し、世界大会にも出場。ドラコン日本大会10勝。「PASSION GOLF」主宰
<今週のお悩み>
「体を使って打つというのが
どういうことがわかりません」
●河野秀俊さん(68歳/身長176cm/ゴルフ歴45年/ベストスコア78/平均スコア86)
トップで一見、左肩が深く入っているように見えるが(2コマ目)、実際は両腕の三角形がつぶれていてクラブが過度にインサイドに引かれている状態。これだと切り返しで、つぶれた三角形を回復するために手を使わざるを得ない
河野 ヘッドスピードが40m/sに届かなくて……。200ヤードそこそこしか飛ばないんです。
齊藤 アドレスにもっと「張り」があるといいですね。たとえば、左手を右手で引っ張るような感じで、左サイドに張りを作ってみてください。そうすると、トップまで左手でクラブを遠くに引っ張って上げられるようになるので、体幹を大きく使えます。現状だと、胸の前のスペース(いわゆる両腕の三角形)がつぶれた状態で上がっているので、手で切り返すしかなくなっています。
河野 体幹で切り返したいと思ってはいるんですが、それがなかなか難しい。
体幹が使いづらいトップになっています

齊藤 切り返しで左足を踏み込むときに、「足」じゃなくて「脚」を意識してみてください。つまり、左足の付け根から足先まで全部ということですね。
河野 あ、これだと左腰から動く感覚になりますね。今までは、よくても左ひざの下側だけが動く感じで、ほとんど右の上側(上体)からしか動けなかったので、かなり体幹を使っている感じになります。
齊藤 トップで手元を固定した状態で、「脚」を使って切り返す動きを繰り返すのがいい練習です。壁とか柱を使えば簡単に固定できるので、家でもイメージトレーニングができますよ。
河野 手元を固定すると、腹筋の力も使うのがわかりやすいですね。腹筋が「抜ける」と、いくら「脚」で切り返しても上体が空回りするのがわかります。
これで解決!
「両腕の三角形をキープして
“脚”で切り返す意識を持とう」

Point 1
トップは左手でクラブを遠くに上げる

胸の前のスペースをつぶさないようにして、左手主体でクラブを「遠く」に上げると、トップでも胸前のスペースが保たれる。クラブが不必要にインに入らないので、スムーズに切り返しに移行できる
Point 2
左腕を右手で引っ張りながら前傾

左サイドの張りを作ることで、トップまでゆるまずに上げやすくなる。直立して左腕を右手で引っ張り、そのまま前傾するイメージで構えるとゆるみのないアドレスができる
週刊ゴルフダイジェスト2025年3月18日号より
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