Myゴルフダイジェスト

会員登録
  • ホーム
  • レッスン
  • 「ダブルポンプ」で飛距離アップ<後編>実践する女子プロ&トップアマが語った驚きの効果【動画あり】

「ダブルポンプ」で飛距離アップ<後編>実践する女子プロ&トップアマが語った驚きの効果【動画あり】

ビクトール・ホブランが試合で実践して話題になった2段モーションスウィング「ダブルポンプ」。実際にその動きを取り入れて成功したという女子プロとトップアマに話を聞いた。

PHOTO/Blue Sky Photos、ARAKISHIN、Tadashi Anezaki THANKS/ならわロイヤルゴルフ、豊田カントリークラブ

>>前編はこちら

みやざき・ようへい。1978年生まれ。HC0。「日本ミッドアマ」や「東海クラシック」にも出場した経験を持つ、中部を代表するトップアマ。アイデアマンとして知られている。

テークバックの途中で素早く振り戻す2段モーションのスウィング“ダブルポンプ”。実はホブラン以外にも取り入れているゴルファーがいた。それも、このスウィングにしたことで、プロのトーナメントに出場できたというトップアマだった。

「練習のとき、テークバックでヘッドが右腰に来たときのフェース面の向きを確認していたら、一瞬止まる動きになって、知らないうちに2段モーションのスウィングになっていたんです(笑)。でも、この動きになってから、メチャクチャ飛距離が伸びたんです」

と、“ダブルポンプ”を実践する宮崎洋平さんは語る。

「いったんスウィングを止めることで、反動がついてトップで体の捻転が強くなるんです。すると、勝手に下半身から切り返す動きが出てくるんです。体がうねるようにしなる感じになるから、今まで以上にヘッドも走りだして。ちょっとフックが強くなりますが、試す価値はあると思いますよ」

ダブルポンプの効果①
切り返しで反動が生まれるから腕が脱力できてヘッドが走る

テークバックを右腰で止めてから、さらに振り上げることで、反動がつきトップで上半身が深くねじれる。そのおかげで、腕が脱力して切り返しで強いタメが生まれ、飛距離が伸びたという

ダブルポンプの効果②
インパクトまで左肩が開かないからタメが作りやすい

反動がついて勝手に上半身と下半身の捻転差が強くできるので、切り返しも自然と下半身主導で行えるようになった。それにより、インパクトで左肩が開かなくなり、つかまったドローが簡単に打てるようになったと宮崎さん

宮崎洋平さんのダブルポンプを動画でCHECK!

配信開始までお待ちください
ミュートを解除する
0:00
/
ライブ
 
x1.0
再生速度
x2.0
x1.6
x1.4
x1.0
x0.5
画質
字幕
音声
パーツサイズ
エラー
コード: 4
メッセージ: 通信エラーまたは非対応のフォーマットのため、動画のロードに失敗しました

くぼ・みきの。1973年生まれ。昨年レジェンズツアーで22年ぶりのツアー優勝を飾った。現在もツアーに参戦する傍ら、千葉県木更津市で練習場「ならわロイヤルゴルフ」を経営


2段モーションでスウィングする“ダブルポンプ”によって、なんとイップスを克服して、さらに22年ぶりにツアー優勝まで果たしてしまった久保樹乃プロ。

先の宮崎さん同様、初めから“ダブルポンプ”の動きをしていたわけではなく、たまたまこのスウィングになったという。

「約2年前から、このスウィングになったんですが、初めは、スウィングイップスを直すために始めたハーフショットがキッカケだったんです。クラブ軌道を確認しながらゆっくり振って、正確にボールに当てるために、9番アイアンでハーフショットをしていたところ、自然と一瞬止めるほうがタイミング良く振れるようになってきて、フルショットは全部トップで振り戻す動きになりました。なので、私にとっては、この動きは飛距離のためというより、スウィングを整えるためにやっているものですね。この2段モーションのスウィングのおかげで22年ぶりの優勝もできたと思っています」

ハーフショット練習をしていたら
いつの間にか一瞬止まる動きが入るように

スウィングプレーンを意識するため、9番アイアンでゆっくりハーフショットをしていたことがキッカケで、ダブルポンプの動きになっていったという

久保樹乃プロのダブルポンプスウィング

1回目のトップのとき、右足薬指に体重が乗っていることを確認したら、揺り戻ったクラブをさらに振り上げてトップが完成。これが久保プロがやっている“ダブルポンプ”だ

久保樹乃プロのダブルポンプを動画でCHECK!

配信開始までお待ちください
ミュートを解除する
0:00
/
ライブ
 
x1.0
再生速度
x2.0
x1.6
x1.4
x1.0
x0.5
画質
字幕
音声
パーツサイズ
エラー
コード: 4
メッセージ: 通信エラーまたは非対応のフォーマットのため、動画のロードに失敗しました

右足薬指に乗ればバランスよく振り切れる

イップスを克服するため、9番アイアンのハーフスウィングを行い、スウィングプレーンを整えた結果、2段モーションの“ダブルポンプ”のスウィングになったという久保。この動きにしたことで、もう一つある発見をしたという。それがトップでの体重のかけ方だ。

「ハーフスウィングの練習をしているときに、バランスよくピタッと止まれる位置がわかってきました。それが、右足薬指に体重が乗ったときでした。それがわかってから、トップで止まっても体が左右にブレずバランスよく立てるので、その影響かはわかりませんが、いつの間にかいまのスウィングになったように思います。
 スウィング中に下半身がブレないので、自然とスウィングプレーンも整い正確にインパクトできるようになって、イップスはもちろん、方向性も良くなり、芯でとらえられるように。少しずつ飛距離も戻ってきました。
 これは私が練習をしてきたなかでつかんだ感覚ですので、みなさんに当てはまるかわかりませんが、トップからバランスよく、スムーズに振り切れるようになったことは確かです」

ダブルポンプの効果
スムーズな体重移動の仕方が身に付いてきた

ダブルポンプがスムーズに行えるときは、テークバックで右足薬指に体重がしっかり乗ったときだと説明する久保。ダウンスウィングからインパクト、フォローにかけて右足を踏ん張るとクラブがスムーズ動くという

週刊ゴルフダイジェスト2024年2月25日・3月4日合併号より