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【練習場の“浦”メニュー】Vol.3 冬になると急激に飛距離が落ちる人は“手打ち”の可能性大! 体が使えるようになる練習法とは?

身長171cmで420Yという驚異の飛距離を誇る浦大輔が、上達に役立つホンモノの練習を伝授する連載「練習場の“浦”メニュー」。冬に劇的に飛ばなくなる人は体が使えずに、手先だけでボールをさばいている「手打ち」の可能性が高い。アマチュアの持病とも言える手打ちを直して、分厚いインパクトを手に入れよう。

TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/√dゴルフアカデミー 

浦大輔

うらだいすけ。身長171cmで420Y飛ばす飛ばし屋にして超理論派。東京・池上で√d golf academyを主宰。「浦大輔オンラインアカデミーサイト」では、スペシャルドリルやマル秘レッスンを有料会員限定で配信中

>>前回のお話はこちら

  • 身長171cmで420Yという驚異の飛距離を誇る浦大輔が、上達に役立つホンモノの練習を伝授する連載「練習場の“浦”メニュー」。上手くなるためには「球を曲げる練習」は不可欠だと言われている。しかし、セオリー通りに漫然とフックやスライスを打っているだけでは、意味がないと浦さんは言う。 TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/√dゴルフアカ……


今月の浦メニュー
3/4トップから下半身だけで
1、2、3スウィング!


こんな人にオススメ!
●アーリーリリースの人

●「手打ち」と言われる人

冬場に飛距離が大きく落ちる人=手先でクラブをさばいて打っているいわゆる「手打ち」や、ダウンスウィングで手首がほどけるのが早いアーリーリリースの人に必須のドリル。これらを解消して体のエネルギーをボールにぶつけて飛ばせるスウィングが身に付く

手先の動きを抑えて
ダウンスウィング

年が明けても相変わらず寒いですが、みなさんゴルフしていますか?

「冬は飛ばないからいやだ」とプレーを敬遠する人って意外と多いですよね。確かに冬は夏と比べたら飛距離が落ちますが、あまりにも飛距離の落差が大きい人は、スウィングに問題アリ。冬に夏よりも20~30Yも飛距離が落ちる人は、間違いなく「手打ち」です。

私はスウィングは手を使ってナンボだと思っているので「手打ち」って表現をネガティブな意味で使うのは好きじゃないんですが、ここで言う「手打ち」というのは、体の運動量が小さくて腕の振りだけでクラブをさばいて打っているということ。よく言えば、腕を上手に振って器用に当てているわけなんですが、実際は体のエネルギーを使えておらず飛距離は出にくいし、こういう人が厚着をすると腕の可動域が小さくなって、さらに飛ばなくなるんです。

こういうタイプの人は、プロや上級者に「へぇ、上手いこと打つねぇ~」なんて褒められた経験があると思いますが、実はそれ「小手先だけでよう打つなあ」っていう皮肉ですからね(笑)。

でもそんな人にぴったりの練習法があるので、この冬、ぜひやってみてください。


まずドライバーでスリークオーターのトップを作ったら、そこから手首やひじのポジションは固定したまま、下半身の送りだけで途中まで3回ダウンスウィングの予行演習をします。1回目はごく小さく、手元がちょっと下がるだけ動かしたら、スリークオーターのトップまで戻します。2回目は動きを少しだけ大きくして右腰の前くらいまで下ろして戻す。3回目でシャフトが地面と水平なところまで下ろしたら、もう1回スリークオーターのトップまで戻してボールを打ち、フィニッシュまで振り切る。これで低いスライスが出ればOKです。

1、2、3回目とも、手首の角度をほどかずに右足の蹴りと腰の送りだけで体を回すのがポイント。3回目の位置では手元が左腰の前くらいまで来た超ハンドファーストになっているのが正解です。手元や上体が沈み込んだりボール方向に突っ込んだりしないように注意してください。

手打ちの人は、1、2、3回目とダウンスウィングをスムーズに大きくしていけずバラバラになったり、トップをスリークオーターに収められず大きくなりがち。この動きを丁寧に練習することがポイントだ

これは簡単に言えば、リリースせずに手先の動きを封じて体の動きだけでダウンスウィングする練習。これで低いスライスが打てたら、あとは「3」のあとの球を打つ際に腕を使って一気にリリースする感覚をプラスして球をつかまえていけば、もうフルショットの完成です。球が低いようなら、ちょっと上体を右に傾けて軌道をアッパーにしてみましょう。

これをやれば100%飛距離が伸びるし、分厚いインパクトが手に入ります。最近の大MOI(慣性モーメント)ドライバーにもマッチした動きなので、最近のドライバーが苦手、小ぶりヘッドが好きという「昭和のスウィング(笑)」の人にもぜひ取り入れてほしいですね。

分厚いインパクトには必須の練習

インパクトでボールを押し込んだ分厚いインパクトで効率よく飛ばすには、手先に頼らない体をしっかり使ったダウンスウィングが不可欠だ

Point 1
動かしているのは下半身だけ

ダウンスウィングの大きさは、右足の蹴りと腰の送りだけで調節する。手元は胸の前にキープし、手首の角度もホールドしておく

Point 2
沈み込まずに水平に動くイメージ

上体が沈み込んだり突っ込まないように注意。前傾はしているが、上体は背骨を軸にした水平回転であることを理解しよう

厚着する冬でも飛距離が落ちない!
手先に頼らない体のエネルギーを使った効率のいいスウィングが身に付くので、厚着をしても飛距離が大きく落ちず、冬のゴルフも楽しくなる。これを続ければ、春になったら大幅な飛距離アップ間違いなしだ

月刊ゴルフダイジェスト2025年3月号より