【ゴルフジム】「ドライバーは球が高くてランが出ない、FW・UTはダフりやすい…原因は同じ?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーの球が高くてランがあまり出ない」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター


教える人/上野雄太
うえのゆうた。84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属
<今週のお悩み>
「ドライバーの球が高くて
ランがあまり出ません」
●横山利香さん(ゴルフ歴2年/ベストスコア108/平均スコア113)
テークバックで手が背中側に外れていて、引き戻すのに時間がかかるため重心が右に残り、過度なアッパースウィングになっている。常にダフリの危険性をはらんでいるため、インパクト以降に強く伸び上がることでそれを回避している
横山 ドライバーのランが少ないのと、フェアウェイウッドやユーティリティがダフりやすいです。
上野 どちらもつまり、重心が右に残ったアッパースウィングになっているのが原因ですね。横山さんの場合は、テークバックで肩を回しすぎているのが、そもそもの問題です。
横山 よく「肩を回せ」って、言われますよね?
上野 肩は前傾した背骨に対して直角に回るので、感覚的には縦に回るんですが、ある程度のところまでいくと可動限界に達します。そこからさらに回そうとすると、上体を起こしながら肩を横回転させる感じになってしまうんですね。そうするとダウンスウィングの動きが複雑になって、クラブを引き下ろすのに時間がかかるので、それを待つために重心が右に残りやすくなるんです。
横山 回せば回すほどいいわけじゃないんですね。
上野 目安として、腕が上がるところまで上げたら「肩は終わり」というくらいでいいと思います。
テークバックで肩を回そうとしすぎです

横山 それでユーティリティのダフリも直りますか。
上野 ダフりやすい人は、インパクトで伸び上がってそれを回避するクセがついているので、アドレスでその準備としてひざを曲げすぎていることが多いんです。アドレスするときに、ひざを伸ばしたまま骨盤から前傾して、バランスを取るために少しだけひざを曲げる感じにすると、重心の上下動が少なくなって、ダフりにくくなりますよ。
これで解決!
「テークバックで肩を回しすぎ
腕が上がるところまででOK」



Point
縦回転の限界までしか肩を回さない

テークバックで腕と肩は同じだけ動くのが理想で、肩が可動限界に達したらそれ以上腕を上げない(あるいはその逆)。無理に回そうとすると、肩が横回転し始める
週刊ゴルフダイジェスト2025年2月11日号より
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