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【ゴルフジム】「アイアンで球が右に出ることが多いです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンで球が右に出ることが多い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/CAG株式会社トラックマンショールーム

教える人/大和田紗羅

おおわださら。94年生まれ、福島県出身。JLPGAティーチングプロA級。2022年PLDA女子ドラコン世界選手権優勝。最長飛距離の公式記録は342Yを誇る

<今週のお悩み>
「アイアンで球が
右に出ることが多いです」

●小熊由美さん(48歳/身長159cm/ゴルフ歴11年/ベストスコア76/平均スコア86)
ダウンスウィングで左のひじが少しだけ浮いて(ひじが空の方向を向いて)いるため、この時点でフェースが開いている。また、フォローで左ひじをたたむのが遅く、開いたフェースが維持されてしまっている

小熊 コースでアイアンがよく右に出ます。それと、インパクトが窮屈な感じがして、振り切れないことも多いんです。

大和田 右に出る時は、おそらくトップが浅くなっているんだと思います。肩を縦回転させる感じで、捻転を強くすることでダウンスウィングのスピードが上がるので、それだけヘッドが走りやすく(=フェースが閉じやすく)なります。

小熊 肩の「縦回転」が、ちょっとイメージしづらいです。

大和田 クラブを持たないでやってみるとわかりやすいと思います。トップまでは左肩を下げるイメージ、フォローは逆に右肩を下げるイメージですね。

フェースを閉じるタイミングが遅いです

トップで捻転を深くするほど、インパクトまでの移動距離が長くなりフェースを閉じる時間を稼げる。捻転が浅く、さらにダウンスウィング途中までフェースが開いた状態で下ろしてしまうと、インパクトまでにフェースをスクエアに戻すことは難しい

小熊 左肩が深く入ります。

大和田 それができたら、下ろす途中でフェースをクローズにすることを意識して打ってみてください。目安としては、ハーフウェイダウン(クラブが概ね地面と平行になる地点)で、もうクローズになっているくらいがいいです。

小熊 インパクトで閉じるんじゃ遅いんですね。

大和田 あくまでもイメージですが、早めに閉じるほど楽につかまります。それと、フォローはなるべく左腕(ひじ)を早くたたむほうがフェースは閉じます。

小熊 それがちょっと苦手で、どうしても左腕を伸ばしてヘッドを長く出そうとしちゃうんです。

大和田 その時、体も目標方向に流れているので、少し強めに頭を残すようにしてみてください。

これで解決!
「肩を縦回転させるイメージで
 トップで深い捻転を作ろう」

胸の前で両腕をクロスし、上体を回転させる。テークバック側では左肩を下げ、ダウンスウィング以降は右肩を下げるようにすると、肩を縦回転させる感覚がわかる

Point 1
トップで上体を深く捻転させる

肩の縦回転を意識することで、トップでの捻転が深くなる。インパクトまでの助走距離を長く取れるので、それだけフェースを閉じて当てられる確率が高まる

Point 2
左腕を目標方向に長く出さない

「飛ばそう」という意識は、左腕を伸ばして目標方向に長く出す動きにつながる。すると体も流れやすくなり、フェースが開く原因になる。頭を残して、左腕は素早くたたむほうがフェースは閉じやすい

Drill
下ろす途中でフェースを閉じる

ハーフウェイダウンまでにフェースをクローズにすることを意識して、ボールを打つ。フェースを閉じる動きを、より強く感じながら振れる

週刊ゴルフダイジェスト2025年1月7・14日合併号より

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