【ゴルフジム】「コースへ行くとドライバーが引っかかる。何が原因でしょう?」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーの引っかけを直したい」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/クラブハウス(横田英治ゴルフサロン)
教える人/谷古宇智紀
やこうとものり。72年生まれ、埼玉県出身。レッスンでは対話を重視し、ゴルフが「楽しく」なるように、ゴルフへの向き合い方から体のケアまでサポートする。「クラブハウス」チーフインストラクター
<今週のお悩み>
「コースでドライバーの
引っかけが出ます」
●村上真樹さん(33歳/身長181cm/ゴルフ歴16年/HC6/ベストスコア69/平均スコア80)
テークバックでやや手(あるいはクラブ)が背中側に外れていて、トップで右腕が「短い」状態になっている。そうなると、ダウンスウィングは反動で右腕が強く伸びるので、その際にフェースが返りすぎてしまう可能性はある
村上 ラウンドすると、ドライバーの引っかけが出てしまいます。
谷古宇 テークバックで、少しだけ手が早くインに入るのが気になりますね。普通なら問題にならないくらいのレベルですが、コースで少し力が入ったりすると動きが大きくなるのかもしれません。手がインに入ると、右ひじが曲がって腕が短くなるので、下ろすときにひじを伸ばして元に戻さなくちゃいけないんです。そうするとクラブが釣り竿の先みたいに振られて、フェースがかぶりやすくなるんですね。
トップまでに右手の長さが変わっています
村上 右腕の「長さ」ですか。それは気にしたことがなかったです。コースで引っかけが出ると、とにかく左が怖いので、強めにインから振って右に出そうとしていましたが、それってもしかして逆効果ですか。
谷古宇 そうですね、イン-アウトに振るほど、右腕は短くなりがちです。
村上 やっぱり。
谷古宇 右腕の長さを変えないように上げて、そのまま変えずに下ろすイメージにすると、フェースはスクエアになりやすいです。たとえば、右手だけでクラブをなるべく遠くに上げて、そこに左手を合わせるようにすると、手がインに入らないトップの感覚がわかります。下ろすときは、右ひじを曲げたまま体にくっつけて、体の回転で右腕を下ろすようにしてください。
村上 リリースを限界まで遅らせられるので、球を右に出しやすいです。左への怖さがなくなりました。
これで解決!
「スウィング中“右腕の長さ”
を変えない意識で振ろう」
右手で上げて左手を合わせる
右腕の長さが一定だとスクエアに当てられる
アドレスとインパクトで右腕の長さが概ね一緒なら、フェースが極端に開いたり、かぶったりすることがなく、スクエアにヒットしやすい
Drill 1
グリップエンドを腹につけて素振り
ドライバーを極端に短く持ち、グリップエンドが腹についた状態でスウィングする。トップ、フォローとも、グリップエンドが体から外れないのが理想
Drill 2
右手1本でボールを打つ
週刊ゴルフダイジェスト2024年10月29日号より