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【トップアマ100人調査】特殊な器具は必要ない! 今すぐ実践できる上達に役立つ練習法

全国のトップアマ100人に最も上達に役立った練習法を調査したところ、いちばん多かったのは「ビジネスゾーンを磨く」練習。果たして具体的にどのような練習をしているのか。引き続き詳しく話を聞いてみた。

PHOTO/Hiroaki Arihara、Shinji Osawa、Tsukasa Kobayashi、Yasuo Masuda THANKS/井山ゴルフ練習場、東野ジャンボゴルフレンジ、波之上ゴルフ、ボールパーク、竜神ゴルフセンター
※アマチュアのみなさんにはボランティアとしてご協力いただきました

>>前編はこちら

キャディバッグから
お尻を離さない!

千野英樹さん(61歳・HC+0.9)

ちのひでき。日本ミッドや日本シニアゴルフに出場する。とくにビジネスゾーンを大事に考えている

日本ミッドアマチュア選手権や、日本シニアゴルフ選手権に出場する千野英樹さん。ビジネスゾーンを安定させるためには、上下・左右の軸を安定させることが大事だと感じたという。そこで、長年やっているのがキャディバッグを使った練習だ。

「背面側にキャディバッグを置き、アドレスでくっつけたお尻を離さないようにスウィングする練習をやっていました。トップでもフォローでも股関節に体重が乗せられるようになり、上体が浮かず手元を低い所に通していけるんです。キャディバッグからお尻が離れるということは、腰が伸び上がってしまったり、インパクトで腰が左にズレているということです。これでは、手元が浮いてビジネスゾーンが不安定になってしまいます」


千野さんの練習法
キャディバッグにお尻を当てたまま打つ

キャディバッグが常にお尻に当たっていることを感じながら振る。つま先体重になり、上体が浮くとキャディバッグからお尻は離れてしまう。フォローでもくっつけたまま振れるように、ダウンスウィングでは少し押す感覚を持つといい

●Point
ダウンで左かかとに体重を乗せていく

切り返し以降、左のかかとを踏み込みながら体重を乗せると、腰がスムーズに回転して上体が浮くのを抑えられる。つま先体重になると手元が浮きやすい

【効果1】
股関節の使い方がわかる

股関節にしっかり乗れていないとキャディバッグからお尻が離れてしまうので股関節の正しく使い方がわかるようになる。「股関節で後ろ方向に押す感覚を持っています」

【効果2】
左へのスウェイを防げる

かかと側に体重を乗せていくので、横に流れる動きが軽減される。「とくにダウンスウィング以降は、体が左方向にスライドしやすい。お尻に当てられていればその場で回れている証拠」

家では壁にお尻をつけてシャドースウィング

「練習に行けない日などは自宅の壁にお尻をくっつけて、クラブを持たずシャドースウィングをしていました。正しい動きを体に覚えさせるためですね」

こんな練習も!
目をつぶって球を打つ

アドレスしてから目を閉じて打つ。ボールの行方を追わなくなるので、体だけの動きだけを意識できるようになる。ヘッドの重さを感じられるクラブで、大振りしすぎないのがポイント

スティック2本で
軌道を矯正

朝見賢光さん(49歳・HC3)

あさみたかひろ。35歳から本格的にゴルフを始める。52度で様々な練習を行い、スコアアップにつながった

朝見さんの練習法
スティックの間にボールを置いて
52度でフルショット

ボールを挟むようにアライメントスティックを2本平行に置き、当たらないようスウィングする。過度に外側や内側から下りてくるとスティックに当たってしまうので、軌道矯正になる。テークバックを真っすぐ上げる意識を持つと、軌道も安定しやすい

最初はボール5個分の広さから始めてみよう

この練習を始めた当初はスティックの間隔をボール5つ分ぐらいにしていたという。「スティックに当たらなくなってきたら徐々に狭めていき、今はボール3つ分くらいの幅にしています」

「スティックに当たらないように打てれば軌道が安定している証拠ですし、これがあることで視覚的にも真っすぐ振りやすくなるんです」

月刊ゴルフダイジェスト2024年5月号より