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【ゴルフジム】「アイアンで右に弱い球が出ることが多い。アーリーリリースが原因だと思うのですが…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンが右に弱い球が出る」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/サウスゴルフアカデミー

教える人/川村亨

かわむらとおる。79年生まれ、岩手県出身。東北福祉大ゴルフ部を経て、13年、プロテストトップ合格。体に合ったスウィング探しを根気強くサポート。「サウスゴルフアカデミー」インストラクター

<今週のお悩み>
「タメが作れずリリースが早くなってしまいます」

●仲田 愛理さん(ゴルフ歴13年/ベストスコア73/平均スコア90/身長163cm)
ボール位置の少し手前でクラブがフルリリースされてしまうため、ハンドファーストインパクトになり切らず、手元が後ろ(飛球線後方側)に残っている(3コマ目)。このため、フェースが開くか、ロフトが増えて弱い球になりやすい

仲田 アイアンで右に弱い球が出ることが多いです。何となく、タメがうまく作れていない感じがします。

川村 切り返した後の、ヘッドの動き出しが少し早いですね。無意識に、ボールに早く当てにいこうとしているんだと思います。

仲田 それはあるかもしれません。

ヘッドを早く下ろそうとしすぎています

ボールに早く「当てたい」という気持ちが強いと、切り返してすぐにヘッドを振り出してしまい、いわゆる「キャスティング」や、「アーリーリリース」になりやすい。下半身、上体、腕、手元、ヘッドと、ダウンスウィングの順番を守ると自然にタメが生まれる

川村 ダウンスウィングで手元を下ろしたときに、できるだけ長くヘッドを高い位置にキープできると、それがいわゆる「タメ」になります。そうすると、手元が先行した状態でインパクトを迎えやすくなるので、アイアンの場合はヘッドが上から入って、強い球になるんです。

仲田 ヘッドの高さをキープするコツは何ですか?

川村 トップで、クラブが右手人さし指の付け根に乗っていることが大事です。リリースが早くなってしまう人は、ここでクラブが親指の上にあることが多くて、そうするとその時点でフェースが開いて、なおかつヘッドから先に動きやすくなります。右手だけでクラブを持って、人さし指の付け根にクラブを乗せたトップを作ってみてください。クラブが乗ったままの状態をキープしながら、できるだけ低く手(クラブ)を下ろしてみましょう。そうすると、タメができる右腕の使い方がわかると思います。

仲田 右ひじが体にくっつく感じになって、それに押されて体(腰)が回ります。手元がずっと先行するので、ハンドファーストに当てやすくなりますね。

これで解決!
「トップではクラブを
右人さし指の付け根で支えよう」

手元とヘッドに高低差を作る

ダウンスウィングの途中で、手元とヘッドの高さに差があるほど、リリースを我慢できている証拠(写真)。リリースが早まると、ヘッドが手元の高さに下りてくるタイミングも早まる

Point
クラブを右手の人さし指で支える

トップでは、クラブを右手人さし指の付け根で支える。その状態をキープしたまま右手を下ろすと、タメが強いダウンスウィングの動きを体感できる

Drill
ボールの手前にタオルを敷いて打つ

リリースタイミングを遅らせるほど、最下点がボールの先に移動し、ヘッドが上から入る。ボールの手前に置いたタオルに触れないように打つことを意識すると、自然にタメができ、ハンドファーストインパクトになる

タオルはボールから靴1足分離して置く

タオルの代わりにボールを置いて打つと難度がアップ

週刊ゴルフダイジェスト2024年4月16日号より

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