【飛ばせるトップの作り方】#2「リバースピボット」を直すには「胸の中心を右に動かす」
スウィングは「トップ」で決まるという阿河徹コーチ。まずは最も多いエラー動作である「リバースピボット」を修正する方法を教えてもらった。
PHOTO/Hiroaki Arihara、Blue Sky Photos THANKS/井山ゴルフ練習場
※アマチュアのみなさんにはボランティアとしてご協力いただきました
●CONTENTS●
1. 誰もが「トップ」に問題を抱えている
2. 「リバースピボット」の修正法
3. 「捻転不足」の修正方
4. 「棒立ちトップ」の修正方
5. すべてのタイプに効く! 万能ドリル
胸の中心を右に動かしてみよう
教わる人●関 秀晃さん(51歳・HC20)
知り合いを通じ、チーム阿河に入門した関さんは、ドライバーの平均飛距離250ヤード超を誇るも、「特に振りにいったとき、右にも左にも曲がりすぎる」という悩みを持つ。
左足に体重が残ったトップからリストコックをほどきながらインパクトに向かい、フォロー時点では大きく体重が右足に残っている
阿河 ある意味リバースピボットの完成形です(笑)。上手くコックをほどきながら当てていますね。リバースだとクラブは外から入りやすいですが、関さんは上手くインからヘッドを入れています。ただ、この“調整”が減速の原因でもあるので、ここを直せば20〜30ヤードは伸びそうです。僕が上体を回すので、胸の中心を右へ動かしてみましょう。
スピードを上げていくほど、悪い動きが顕著に。「関さんは無理にイン-アウトのアッパー軌道に振るので、そのままだとチーピン、それを嫌がって右、も出かねません」(阿河)
関 体きっつ! でも画面で見るとカッコいいです。
阿河 このトップから振ってみてください。
関 これまで切り返しが突っかかる感じがしましたが、スムーズに下りてきます。
阿河 胸の中心を右に動かすことでクラブが下りるスペースができるからです。この形をキッチリ覚えておいてください!
Point
胸が右へ行くとクラブを振り込む“ふところ”ができる
トップで胸の中心が右へ動くことで、切り返し以降にクラブが下りる“スペース”ができる。そのためスムーズにクラブを下ろしやすく、切り返しで自然に右足を踏むこともできる
<レッスン後>
「自然とインから下りるようになりました」
「きついですがダウンスウィングの“突っかかり感”がなくなり、スムーズに下りてきます。勝手にインから下りてくるのも良いですね」
全タイプに効く万能練習法とは?
- スウィングは「トップ」で決まるという阿河徹コーチ。最後は、よくある3つのエラー動作、すべての修正に効果のあるとっておきの練習法を教えてもらった。 阿河徹 あが・とおる。谷原秀人や大江香織、藤本義則などのコーチを経て、現在はアマチュアに向けたプライベートレッスンを中心に活動。解析機器を使用した理論的なレッスンに定評があり、半数以上がリピーターだそう ●CONTENTS●……
週刊ゴルフダイジェスト2024年2月6日号より