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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.93「練習場の“指定席“持ってますか?」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

練習は決まったところに行く派? それとも点々とする派?

まぁ、前者のほうが多いとは思うが、気分によって場所を変えるという人も少なくないと聞く。それはそれで気分転換になるし、1Wならココ、アプローチならココと、練習場の広さに応じて違った練習をするのも理にかなっている。

ただ、スウィングづくりにおいては練習場は一カ所に絞り、なおかつ自分の指定席を作って練習するのがおすすめだ。下を向いて、真っすぐ打つだけならどこだって一緒でしょ、と思うかもしれないが景色はどうしたって目に入るもの。それが、その都度変わるとなんかスタンスがしっくりこず、迷いが生じるもの。

そんなモヤモヤを取っ払うには、決まった練習場の自分の指定席で、馴染みのマットの線に合わせ、スクェアに立って練習するのが一番。飛距離に一喜一憂するのではなく、自分が目指す動きができているか否かの確認作業に徹しよう。

もちろん、それだけだと飽きちゃうので、スウィングが固まってきたら、いろんな打席で、いろんな球筋を練習する日があってもいい。ただ、調子が悪いときは、指定席で基本に立ち返ってみるのがおすすめだ。そのほうが、スタンスの向きや軌道といった、自分の異変に気づきやすいしね。

毎回同じ打席を確保するのが難しい練習場もあるかもしれないが、指定席はできれば、端っこすぎないほうがいい。右端だとアウトサイドイン軌道、左端だとインサイドアウト軌道になりやすいからね。

ちなみに、うちの練習場だと8番打席がボクの指定席。真ん中よりやや左寄りだが、フェードヒッターには落ち着く位置なんだよね。

スウィングづくりだけでなく、距離感を磨きたいときも、指定席は役立つだろう。アプローチが苦手な人は、指定席で自分の基準となる距離を作っておくのだ。

例えば基準を「一番手前の看板」にしたら、まず、そこまでの距離を距離計測器で測る。そして、ひたすらその距離を練習するのだ。距離は30Yでも50Yでもいいが、クラブはSWならSW、AWならAWと決めておき、とにかくその距離を体に染み込ませるのだ。



あれこれ考えなくても、すっと打てるようになったらしめたもの。コースへ出たとき、めちゃくちゃ便利である。

基準の距離が50Yだとしたら、60Yのときは、それよりちょっと強く、40Yのときは、それよりちょっと弱くアレンジすればいいだけ。クラブも打ち方も変えなくていいので、大失敗はかなり減るはずだ。

忙しいビジネスマンが、できるだけ効率よく練習するなら「行きつけの練習場」「指定席」「基準の距離」の3つは決めておくといいよ。もし、遠くなければ、ぜひうちにも視察にきて。

練習場所を同じにしておくと、クラブごとの飛距離が把握しやすく、迷いがなくなるのでスウィングづくりにも最適。指定席を作って、スウィングの基本を体に染み込ませよう


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2018年12月4日号より

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