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左足下がりのアプローチ<準備編>「上げたい」「寄せたい」……“淡い期待”を捨てましょう!

パー4の2打目でグリーンをオーバーして奥のラフへ。寄せてパーを狙おうとボールへ向かうと、左足下がりのライに止まっていた。乗せることも難しいこの状況……どうやって打ったらいいの? 奥山ゆうしプロに打ち方を教えてもらおう!

PHOTO/有原裕晶 THANKS/浜野ゴルフクラブ

教える人/奥山ゆうし

1983年生まれ、埼玉県出身。現在は「広尾ゴルフスタジオ」などで多くのアマチュアを教える。YouTubeでのレッスン動画も好評

●CONTENTS●
1. 上げようと思うからミスが出る
2. 下半身は使わなくてOK
3. 手首の形を最後までキープ

淡い期待がミスを招く

グリーン奥の左足下がりの傾斜から、ミスをした経験がある人は多いはず。こんなやっかいな状況、どうすればいいのか? 奥山プロは「気持ちのミス」が失敗の原因になると話す。

「この状況でまず理解してほしいのは、“球が高く上がらない”こと。左足下がりのライでは、ロフトが立つのでそもそも通常のアプローチのようには上がりません。グリーン奥に外すと一般的にグリーン面は下っていることが多いので、球を止めたくなり、高く上げたい気持ちになる。これがミスを招く原因になります」

気持ちや球筋のイメージをすれば、当然狙いも変わってくる。

「低く出る分、転がる距離が長くなるので、グリーンに直接着弾させるのではなく、エッジから3〜5メートル手前に狙いを定めて打ちましょう。直接グリーンを狙うと大きくオーバーする可能性が高くなってしまいます。

また、打つ前の心構えも大切です。『乗せたい』『ダフりたくない』と漠然と思うのではなく、『この振り幅でこういう球筋で打つ』と具体的にイメージしてください。どうしたらその球が出るのか、とくに左足下がりのような難しい状況では考えることが大切です」

打ち出しは低空でOKです!

「飛行機が離陸するとき、いきなり高くは上がりません。左足下がりはそのイメージが大切で、低い位置から飛んでいきます。それがわかっていれば、目線が高くなることもありませんよ」

出球の高さはこの程度

事前準備のPoint 1
落とし所はエッジから3~5m手前

左足下がりだとロフトが立ち、ランが増えるので目安としては、2クッションでグリーンに乗せるイメージ。エッジ3~5メートル手前を目標にする。

事前準備のPoint 2
使用クラブはSW

ロフトの立ったクラブを持つと、出球が強くなりすぎる。すると途中に入れるクッションが増え難しくなるので、持つクラブはSWがいい。

事前準備のPoint 3
目線は低く

目線は球の高さと同様、低くする。グリーンに止めたいと思って目線を高くすると、“球を上げるアドレス”になりやすく、左足下がりには適さない形になるので注意。

切り抜けるだけならPWもアリ

PWはロフトが立っているのでフェースの使える範囲が広くなり、しっかりとボールに当てやすい。だが、ロフトが立っている分出球が強くなりすぎるので、グリーンに“乗せる”というよりは、この状況から脱出することを最優先する場合のクラブ選択といえる

>>準備はOK! ではどう打てばいいの?

  • 乗せるだけでも難しい「グリーン奥の左足下がり」のアプローチ。最後は打ち方のポイントについて奥山ゆうしプロに教えてもらった。 PHOTO/有原裕晶 THANKS/浜野ゴルフクラブ 奥山ゆうし 1983年生まれ、埼玉県出身。現在は「広尾ゴルフスタジオ」などで多くのアマチュアを教える。YouTubeでのレッスン動画も好評 ●CONTENTS●1. 上げようと思うからミ……

月刊ゴルフダイジェスト2023年8月号より