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【読者記者】No.1815「バックスウィングで体が右に動くのを直したい」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「考えすぎてスムーズに振れなくなってしまった」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)愛知校

読者記者No.1815 榊原明美さん

●主婦 ●ゴルフ歴/5年 ●ベストスコア/140 ●平均スコア/150 ●168cm ●ドライバー飛距離/170ヤード

先生/藤原利絵

63年生まれ、東京都出身。87年、プロ入会。同年から女子ツアーに参加し、09年まで活躍。現在は「ETGA愛知校」でインストラクターを務める。明るい人柄とわかりやすい指導で人気

榊原さんのお悩み
「考えすぎてクラブがスムーズに振れない」


いくつかのスクールに通ってコーチにたくさんのことを言われすぎて逆にどう振ればいいのかわからなくなりました。スムーズに振る一番のポイントを知りたいです


体を大きく使って、ゆったり振れている。ただし、テークバックでの右への重心移動が大きく、揺り返しで左にもずれているのが気になる(2~3コマ目)

榊原 テークバックで右に動きすぎるのを直したいんですが、他にもいろいろ考えすぎちゃって……。

藤原 「迷ったら基本に帰れ」で、まずはアドレスを整えましょう。猫背をやめて背筋をピンと伸ばす。それと、右肩を出さずに、肩のラインを平行にして構えてください。

榊原 スムーズに動けそう。

藤原 そのまま、軸を真ん中に保つ意識で回転すると、正しいスウィングの土台ができます。肩にドライバーを担いで、横にずれないように上体を回すと、軸がどこにあるかわかりやすいですよ。

<問題点>
アドレスで背中が丸まりすぎている

「当てたい」という気持ちが強くなると、ボールにできるだけ近づこうとして猫背になりやすい。これだと、体はスムーズに動かない

記者:どう振ればいいかわからなくなりました
プロ:まずはアドレスを整えてみましょう

正しいアドレスは、正しいスウィングへの第1歩。背筋を伸ばし、肩や腰のラインをスクエアにすることで、始動がスムーズになり、その後の動きにも無理がなくなるため、当てようとしなくても当たるスウィングになりやすい

右肩を前に出さない

両肩の高さを同じにしようとすると、右肩が前に出やすくなる。右手が下になる分、右肩も下げる形にすると、肩のラインがスクエアになりやすい

背筋の伸びたアドレスの作り方

直立姿勢をとり、クラブを頭上に振りかぶってから下ろし、股関節から前傾してヘッドを地面につけると、形の整ったアドレス姿勢になる

軸をずらさずに回転。
スウィングがシンプルになってきた!

柱の前に立ち、ドライバーなど、長さのある棒を肩に担いで上体を左右に回す。柱を基準に、自分の体が左右にぶれていないことを確認しながら行う。軸をずらさない回転の感覚がわかると、スウィングがスムーズになる

回転するときに上体をのけ反らせない

上体がのけ反って回転すると、回転軸の傾きが変わってしまい、ダウンスウィングの軌道も不安定になる(写真左)。腹筋に力を入れると、のけ反りにくい

Point
左サイドの「三角形」を保つ

左わきの下、手元、左腰を結んだ三角形が、なるべく変わらないように意識してスウィングすると、自然なイン‐インの軌道でクラブを動かしやすくなる

Drill
両腕の間にボールを挟んで打つ

両腕は体との一体感を保って振るのが理想。両腕の間にボールを挟んで打つと、この感覚がわかる。ティーアップして、アイアンで行うといい

<取材後記>
少し振り方がわかってきました

うまく振れない不安で、アドレスが縮こまっていて、そのせいで、ますます動きづらくなっていたことがわかりました。大きく構えたら、体が回りやすくなってビックリです。

月刊ゴルフダイジェスト2023年5月号より