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【読者記者】No.1809「傾斜地からのフェアウェイウッドが苦手です」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「フェアウェイウッドでトップが出やすい」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター

読者記者No.1809 吉田友一さん

●65歳 ●ゴルフ歴/40年 ●ハンディ/11 ●ベストスコア/75 ●平均スコア/85 ●170cm・63kg ●ドライバー飛距離/220ヤード

先生/上野雄太

84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属

吉田さんのお悩み
「フェアウェイウッドでトップが出やすい」


コースで傾斜のあるところからだとフェアウェイウッドがうまく当たりません。どちらかというとトップが多くてパー5でボギーになることもよくあります


高いトップから、高いフィニッシュへ縦振りのスウィング。さらに、インパクトゾーンはややアッパーになっているため(3~4コマ目)、傾斜地からは打ちづらい

吉田 フェアウェイウッドで、激しくトップすることが多いんです。この間も、パー5で3回もチョロしてしまって……。

上野 フィニッシュで左ひじが収まる位置が、少し高すぎるような気がします。高く振り抜くと、軌道はイン‐アウトになりやすく、イン‐アウトはアッパーブローになりやすいので、地面にあるボールに対しては当てるのが難しくなるんです。

吉田 傾斜のあるところからだと、余計にミスしやすいのはそのせいですか?

上野 そうですね。アッパーに振ると、左足下がりはダフりやすく、左足上がりはトップしやすいです。なので、フィニッシュを低くして、少しアウト‐イン軌道になるように振ると、インパクトがダウンブローになって、クリーンに当たりやすくなります。フィニッシュで、左ひじの高さを左肩と同じか、少し低いところに収めるように意識して打ってみてください。

吉田 おおっ、厚く当たりますね。

<問題点>
フィニッシュで左ひじの位置が高い

フィニッシュで左ひじが左肩よりも高い。この位置にくるということは、軌道はイン‐アウトになり、ヘッドが手前から入りやすくなる

記者「手をなるべく高く振るようにしています」
プロ「低めに振り抜くほうが当たりは厚くなります」

フィニッシュでの左ひじの高さは、少なくとも左肩と同じか、それよりこぶし1個分程度低いというのが目安。これだけで、極端なイン‐アウト軌道にはならなくなり、インパクトゾーンもゆるやかなダウンブローになる

手を高く振り抜こうとすると、左肩が持ち上がって、縦振りが強くなる(写真右)。左肩を上げなければ、肩の回転がレベルに近くなる

アウト‐イン軌道のほうがダウンブローになりやすい

フェード(アウト‐イン)
フィニッシュで左ひじを低くすると、軌道がアウト‐インになり、インパクトゾーンはダウンブローになる
ドロー(イン‐アウト)
高いフィニッシュは軌道がイン‐アウトになるので、アッパーブローになり、ボールの頭を叩きやすい

振り抜きを低くして軌道をフラットに。
インパクトゾーンがゆるやかになった!

Point
トップでは首が左腕より上にある

フィニッシュだけでなく、トップもひじ(右ひじ)を下げて、左右対称にするのがいい。左腕で首を「隠さない」のがトップの高さの目安

<取材後記>
回転力が増した気がします
高いところにフィニッシュを持っていくと、縦振りになるので体が止まりやすいですが、左ひじを少し低くするだけで、体が回りやすくなって、レベルにボールをとらえられました。

月刊ゴルフダイジェスト2023年4月号より