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【江連忠のPROJECT E】Vol.234 戸田 藤一郎「体の動きは最小限でクラブの動きは最大限」

片山晋呉や上田桃子など、数多くのトッププロを世に送り出してきた江連忠が、自身の経験をもとに、レジェンドのスウィングに宿った“本質”を語る!

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroaki Arihara、本誌写真部 THANKS/ETGA東京校

前回のお話はこちら


●今月のレジェンド●

戸田 藤一郎

とだとういちろう。1914年兵庫県生まれ。シニアも含めて通算30勝。初優勝は18歳で48歳のときに日本オープン最年長優勝を果たす


脱力感が超一流で
息の長い選手だった

戸田藤一郎といえば代名詞はパンチショットですが、ドライバーも相当飛んだと言われています。動画はあまり残っていませんが、今回改めて連続写真を見てその素晴らしさに興奮しました。

あくまでクラブが主体のスウィングで、体の動きは最小限です。とは言え、決して手打ちというわけではなく、その証拠に、手や腕に力みがないのでダウンスウィングでのタメが深くなります。


こういったスウィングの特徴は、手が体の近くを通るので、ヘッド軌道がほぼ真円になるということ。そして、そのヘッドにかかる遠心力に負けない重心や体の軸の安定があります。エネルギーがすべてボールに向かっている雰囲気がありますね。

さらに注目してほしいのは、フィニッシュの脱力感。インパクトの一瞬は当然腕にも力が入りますが、すぐにここまで脱力できるのは無駄な力みがない証拠です。力みがないからクラブの運動量が大きくなるわけで、このスウィングは60歳を超えた人の理想形だと思います。体への負担が少ないから、歳を取ってもいちばんヘッドスピードが出せる打ち方で、僕も真似したいです。

戸田’s Swing
手の移動距離は小さくヘッドを丸く振る

両わきにタオルを挟んで打ってみると、クラブ主体のスウィングを体感できる。手を体から離さずにクラブを速く振る方法がわかり、重心を安定させながら腕をやわらかくしならせるイメージが持てるようになる

戸田の対極スウィングはこの選手

倉本昌弘

クラブよりも体を最大限に使うタイプ
戸田とは反対にクラブよりも体の運動量が大きくて、鍛え上げた強い体を目いっぱい使い切っている。全身がクラブというようなイメージで、フィニッシュまで躍動感に溢れている

江連忠

1968年生まれ。東京都出身。高校を卒業して渡米し、ミニツアーを転戦しながらジム・マクリーンに師事したのち帰国。日本のプロコーチ第一人者となり、片山晋呉や上田桃子を賞金王に育て上げた

月刊ゴルフダイジェスト2023年4月号より

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