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【読者記者】No.1801「スライサーを脱却して、持ち球をドローに変えたい」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「持ち球をドローに変更したい」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/八王子ニューゴルフ

読者記者No.1801 福田昌弘さん

●62歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/25年 ●ベストスコア/83 ●平均スコア/100 ●170㎝・80㎏ ●ドライバー飛距離/210ヤード

先生/井上靖

71年生まれ、神奈川県出身。本能的で体にやさしいスウィングを追求。「相模川ゴルフガーデン」、「八王子ニューゴルフ」などで、プロからアマチュアまで幅広く指導している

福田さんのお悩み
ドローへの変更がうまくいかない


元々はスライサーでしたが、だんだんボールがつかまるようになってきたので、どうせなら持ち球をドローに変更しようと練習中です。ですが、なかなかうまくいきません。


インパクト直前までは、イン‐アウトに振ろうとする意図が感じられる。ただ、その後は上体が強く回転し、手元が左に引っ張られていて、スライス系の動きが残っている

福田 何とか、ドライバーの球筋をドローにしたいのですが……。

井上 いい線まではきていると思います。ただ、スライスの打ち方のクセがまだ残っているので、それを取り除いてやると、ちゃんとドローが出るはずです。

福田 スライスのクセですか?

井上 具体的には、切り返しで左肩が開くのが早いことと、右かかとを浮かせるタイミングが早いのが問題ですね。これを直すには、たとえば、イン‐アウトの方向に地面にクラブを置いて、それに沿ってヘッドを動かすように振る練習が効果的です。ヘッドだけでなく、胸の面が地面のクラブと同じ方向を向くように意識して振ると、左肩が開きづらくなります。

福田 ほとんど胸を後ろに向けたままのように感じますね。

井上 それと、福田さんはアドレスで右ひじが伸びて腕が突っ張っているので、右ひじをゆるめて体につけるようにして構えると、それだけでイン‐アウトに振りやすくなるはずですよ。

【ドローにならない原因1】
左肩の開きが早い

切り返しで左肩を開いてしまうと、その時点で手が前に出てしまうので、高い確率でアウト‐イン軌道になってしまう

【ドローにならない原因2】
右足を蹴るのが早い

ダウンスウィングの早い時点で右足を蹴る(右かかとが浮く)と、上体の回転が早まり、アウト‐イン軌道が助長されてしまう

記者「つかまえようとするとボールが左に出ます」
プロ「まずはイン‐アウトの軌道を作ることが大事です」

Drill
コンパクトスウィングでイン‐アウト軌道で振る

ドローボールには、何よりもまずイン‐アウト軌道が必要。地面にクラブなどでガイドを作り、それに沿って繰り返し振ると、イン‐アウトに振る体の使い方がわかる。8割程度のスウィングで、軌道だけを意識して振ることが大事

ドロー習得のポイント1
アドレスで右ひじをゆるめて体につける

イン‐アウトに振るには、ダウンスウィングの後半まで、できるだけ右ひじを曲げたまま、体につけた状態で下ろしたい。アドレスで右ひじをゆるめておくと、ダウンスウィングでも右ひじが体から離れにくくなり、イン‐アウトに振りやすい。

右ひじを曲げて体につけると、肩のラインが自然にイン‐アウトになる(写真左)。右ひじが突っ張ると、逆に肩は開く(写真右)

ドロー習得のポイント2
切り返しでは左肩を開かない

切り返しでは、上半身を「置き去り」にしたまま、下半身を動かす意識が必要。上半身から切り返すと、必ず肩が早く開いてしまう。

ドロー習得のポイント3
インパクト直前まで右かかとを浮かせない

右かかとを浮かせずにダウンスウィングする意識を持つと、体の回転スピードがゆっくりになり、自然にインサイドからクラブを下ろす形になりやすい。

ドロー習得のポイント4
胸の面もイン‐アウトの向きに合わせる

<取材後記>
右に出すのが怖くなくなった
ボールが曲がらずに、真っすぐ右に出るのが怖かったんですが、しっかりイン‐アウトに振ればちゃんと戻ってくるというのがわかって、怖さが減りました。あとは練習あるのみです。

月刊ゴルフダイジェスト2023年2月号より