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【ギア選びのウソホント】Vol.104「ウェッジを厚くするメリットとは?」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

前回、4Wを入れることでウェッジを1本追加できるとお話ししましたが、そのメリットはなんでしょうか? 私の話を例にとりますが、もともとPWを入れてウェッジは3本態勢で、その時はPW(46度)、52度、58度の6度間隔でした。飛距離はPWで125Y、52度が105Y、58度が80Yでしたので、1本につき約20Yの飛距離差があり、間の距離を打つためにスウィングの振り幅を合わせるのに苦労しました。ウェッジを追加したことで、PWの下の番手を50度、54度、58度の4度刻みに変更でき、50度で110Y、54度で95Yが狙えるようになりました。距離の階段が約10Yに縮められ、単純なスウィングで楽にグリーンを狙えるクラブが増えたのです。

また、ウェッジが増えるということは、アプローチの幅も増えることになります。PGAツアーの年間王者であるR・マキロイのパーオン率は69.91%なので、10回に3回はグリーンからこぼれます。マキロイほどのトッププロがこの確率なので、アマチュアの皆さんのパーオン率は良くて2~3割程度だと思います。さまざまなライが想定されるグリーン周りでは、ウェッジの多さが引き出しの多さに繋がりますから、ショートゲームが楽になるのです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月11日号より