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【ゴルフ初物語】Vol.98「エイペックス」「トップフライト」「ダイナパワー」…懐かしのアイアン名器がズラリ! 高槻GCのクラブギャラリー

クラブハウスにギャラリーやミュージアムを併設したコースは全国にいくつかあるが、大阪の高槻ゴルフ倶楽部では2001年からアイアンの名器を常設展示している。

あの頃の感動が鮮やかに蘇る

京都と大阪を結ぶ淀川河川敷に1959年開場した高槻GC。開場当初はセミパブリックであったが、京都から25分、大阪へは20分という抜群の立地で関西ゴルフの大衆化に一役買い、79年からは完全なパブリックとなり、現在まで手引きカートのセルフプレーにこだわり続けている。ここのクラブハウスに2001年、日本のゴルフ発祥100周年を記念して開設されたのが「TGCクラブギャラリー」。一世を風靡した名器や名手が愛用した貴重なモデルなど、約40セットのアイアンが常設展示され、来場者なら誰でも見ることができる。

70〜80年代の日本の競技界を席巻したベン・ホーガンは73年の傑作「エイペックス」、世界限定2500セットの81年「パーソナル」など。スポルディングの「トップフライト」は「赤トップ」「黒トップ」「ひげトップ」、そして「カスタムクラフテッド」まで。スポルディングと人気で双璧だったウイルソンは62年、71年、73年の歴代「ダイナパワー」、マグレガーからはダイヤモンドバックの「リシェッシドウェイトCT1」、ニクラスの名を冠した「VIP」、そして「ミュアフィールド」。

青木功の活躍でブレークしたパワービルトは「スコッチブレード」に「サイテーション」。さらには中部銀次郎が実際に使用した「Nakabe」の刻印入りブリヂストン「レクスター」……と、各メーカーの各年代を代表するモデルばかりで、そのコレクションは圧倒的。これらのクラブは、ほとんどが高槻GCの佐藤祐康社長が趣味で集めたものだというから驚きだ。いまやなかなかお目にかかれないお宝クラブや、かつて手が届かなかった憧れのモデルが、プレーのついでに間近に見られる貴重なコースだ。

手引きカートのセルフプレーで18ホール平日6980円、土日祝7980円。27ホール回っても同じ料金という高槻GC。フェアウェイとラフはティフトン、グリーンはベントでコンディションも良好

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月13日号より