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【ギア選びのウソホント】Vol.100 弾道測定器を使うなら“アプローチ”の距離を測るべき

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

トラックマンやフライトスコープ、GCクワッドといった、いわゆる弾道測定器が市民権を得て久しいです。しかし、これらの弾道測定器は精度が高い反面、1台で数百万円もするので、アマチュアゴルファーが簡単に手にすることは難しいでしょう。そんななかで『ガーミンR10』は10万円以下で購入でき、前述のハイエンド機同様、クラブデータも計測できるので、アマチュアゴルファーが手に入れたがるのは理解できます。しかし、せっかく弾道測定器を持っているのに、うまく活用できていない人がほとんどのようです。

先に挙げた4機種の正しい使い方は「クラブの動き」と「弾道」をリンクさせることです。たとえば、どのくらいのカット軌道で振るとどれくらい右に行くのかを感覚ではなく数値で把握することです。しかし、購入者のほとんどが飛距離やボール初速、スピン量、打ち出し角といった「飛びの3要素」だけを意識してクラブの動きまで見ていません。また、練習場ボールはコースボールと違いすぎるので、正直、ドライバーの飛距離を気にする必要はないと思います。もし飛距離を気にしたいのであれば、アプローチの距離を測り、反復練習したほうがスコアアップにはつながると思いますよ。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月23・30日号より