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【ギア選びのウソホント】Vol.99「“最新”が最良とは限らない」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

以前、最新のハイブリッドパターシャフトの話をしましたが、最新が最良ではないというお話を少ししたいと思います。

勉強熱心で、いろいろな雑誌やYouTubeを見ている生徒さんがいます。その人からある日、「最近は元調子シャフトが多いしプロも使用している。だから私も元調子シャフトにしたい」と相談されました。私は彼のリリースが早いスウィングを知っており、元調子よりも先調子のほうがいいと勧めたのですが、「どうしても試したい」というので、高性能カメラで行うシャフトフィッティングに同行しました。

最初に試打したのは彼が求める元調子。5球ほど試打しましたが、ヘッドの挙動が安定しないし、ヘッドスピードも出ないので、いい結果がひとつもありません。次は中調子のものを試打。1球だけいい球が出ましたが、これもイマイチ。最後に先調子を試打したら、インパクト付近で何回もシャフトとヘッドが真っすぐになり、飛距離はどのシャフトよりも飛んでいて、安定感もありました。そのシャフトは最新モデルのものではありませんでしたが満足して購入されました。最新が最良というわけではないと改めて認識した瞬間でした。

プロがシャフトを替えたがらないのには理由があるのです

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月16日号より