Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • ギア
  • レーザーかGPSか、あなたはどっち?「距離計測器」の選び方

レーザーかGPSか、あなたはどっち?「距離計測器」の選び方

「飛距離はクラブで伸ばせる」とはよく言われたものだが、最近では「スコアは距離計測器で縮められる」という説も!? ひとくちに距離計といっても、タイプも価格帯もさまざま。それぞれの特徴や選び方のポイントを教えてもらった。

PHOTO/Tadashi Anezaki

今春オープンの「アルペントーキョー」は6階、7階が「ゴルフ5」。距離計測器も大充実のラインナップ

レーザーとGPS
支持率はほぼ半々

かつてはラウンド時に、それぞれのクラブをチェックし合うのがお決まりだったが、今や「レーザー?」「新作?」と、距離計測器を見せ合って“機能自慢”をし合うゴルファーも少なくなくなった。一方で「ビギナーの私にはまだまだ早い」「距離がわかってもその通りに打てないので意味がない」などと言う人も。さまざまな疑問点を「アルペントーキョー」の「ゴルフ5」でぶつけてみた。

最近、プロの試合でも距離計測器の使用が認められるようになり、選手やプロキャディがレーザー距離計を使用しているシーンをよく見かける。ということは、距離計測器の主流はレーザータイプ?

「いえいえ、売れている商品を見ると、レーザータイプとGPSタイプが半々くらいなんです。アマチュアの場合、上級者だから必ずしもレーザーというわけでもありません。それぞれに特徴があるので」と担当の山根さん。「上級者はレーザー」というのはプロの試合のイメージからくるものだった! 

では、なぜプロはレーザータイプ使用者が多いのか。「距離が正確に測れるからです」とは、同じくスタッフの松村さん。対象物にレーザーを当てて距離を測るタイプは圧倒的に誤差が少ないとされ、それが一番のメリット。もちろん、対象物はピンフラッグだけでなく、杭、バンカーエッジ、グリーンエッジなど“任意”の距離を測れるのも同じく大メリットだ。ボタンを押すだけの簡単操作で、以前は「手ブレする」「文字が見えづらい」などと言う人もいたが、機能はどんどん向上。機種にもよるが、手ブレ防止機能や、見やすい赤文字の採用などで使いやすくなっている。

デメリットを聞くと……。「霧が出たときはレーザーが当たらないこともあります。あと重さが気になるという方、なくす心配があるという方もいらっしゃいますね。実際、ラフにポンと置いてしまうと、なかなか見つからないんです」(山根さん)。最近は磁石でカートにくっつけられるタイプやおしゃれな専用ケースも増えているので、それらも活用を。価格は1万円台半ば~7万円台がメイン。

GPSタイプは、ウォッチ型とハンディ型で、多機能化が顕著だ。機種にもよるが、アプリと連動させることで自分の毎ショットの記録が残せる。スマホなどでチェックすれば、自分のプレーをつぶさに振り返ることができる。「距離計測器の導入がスコアに直結する」と言われる主なゆえんはそれだ。

これまでは「誤差が出やすい」とも言われたが、こちらの精度もアップ。アマチュアが使用するぶんにはまったく問題ないレベルという。グリーンもフロントエッジ、センター、奥までの距離が表示されるものが多く、2グリーンでも自動的に使用グリーンが採用されるようになっている。また、ウォッチ型は腕時計として使えるものも多く、ラウンドの行き帰りでもつけっぱなしOKで操作も不要と手間なし。距離測定に気を取られ、肝心のプレーがおろそかになる心配がない。

また、おしゃれなデザインのものも増えており、時計として普段使いするゴルファーも。シンプルなハンディタイプ愛用者も多いが、こちらは取り出したりしまったりのワンアクション、ツーアクションが増える。レーザー同様、置き忘れの心配はあるが、ポケットに入れられる大きさが多いので“定位置”を決めるといいだろう。GPSタイプの価格は1万円台後半~6万円台後半が目安。ウォッチ型は高級腕時計仕様で数十万円するものもある。

レーザータイプ

【メリット】
●高低差を含め正確な距離が測れる
●ボタンを押すだけの簡単操作
●ピン、ハザードまでなど任意の距離が測れる

【デメリット】
●重さが気になるものもある
●出したりしまったりが面倒
●霧が出ていると使えないことも

GPS(ウォッチ型)

【メリット】
●つけっぱなしで追加操作がないのでラク
●アプリと連動することで距離計測だけでなくデータの蓄積もできる
●スマートウォッチとして日常使いもできる}

【デメリット】
●場所によってはGPS認識ができず距離測定できない場合も

GPS(ハンディ型)

【メリット】
●画面が大きく見やすい
●音声機能を搭載しているモデルが多い

【デメリット】
●出したりしまったりが面倒
●よく行方不明になる

2台持ちでいいとこどりもアリ!

それぞれに特徴があるとわかったレーザータイプとGPSタイプ。では、どちらを選ぶのか……。「実は、レーザーとGPSの2個持ちの方が増えていらっしゃるんです」(松村さん&山根さん)。ティーショットはGPSでコースレイアウトや距離を確認。100ヤード以内に入ったらレーザーで1ヤード単位でチェックするという究極の方法。この2個持ちなら、機能を補い合えるため、どちらも最上位機種で最高性能を追求しなくてもいい。レーザーもGPSも中位モデルでOK、となる。

それにしても選び方は難しい。レーザーならニコンのクールショットは有名だが「LITE」と「PROⅡ」では、前者が約1万円安い。「高いほうがいい」と思う向きもいるだろうが、2個持ちなら「LITE」でも十分。

そしてもうひとつ注意事項として、GPS型をアプリと連動させショット管理を行う場合「ちょっと貸して」はNG。自身のショットと他者のショットが混同され、正確なデータが出せず“振り返り”の役に立たなくなる。

ちなみに、距離計測器の最上位モデルを見せてもらうと、レーザー型のブッシュネル(ピンシーカープロXEジョルト)の場合、5~1300ヤードの測定が可能で測定精度は±1ヤード以内。勾配計算に加え、気温・高度も加味した
「打つべき推奨距離」がわかる、と至れり尽くせり。

「そのうち風も読んでくれたりして」と記者が尋ねると「ガーミンの機能で風向/風速表示がされるタイプも出ました」(山根さん)とあっさり。各地にある風速計のデータが反映されるのだという(競技では同機能の使用は不可)。ガーミンがゴルファーだけでなくアウトドア愛好家らにも支持されるゆえんは、これら多機能性だ。

「知らなかった」ではもったいない。まずはショップに行って尋ねるのがおすすめ。店内で“試し測り”もできます!

アルペントーキョーの売れ筋をチェック!

レーザー

GPS

「アルペントーキョー」おすすめはレーザー&GPSの2個持ち!

ニコン「COOL SHOT LITE STABILIZED」(左・3万9600円)……手ブレ補正機能つきで4万円を切ったモデル。測距スピード約0.3秒/ショットナビ「Air」(右・2万9700円)……タッチパネル式を採用。ベルトを除くとたった20g

レーザーは“コツ”がいるので慣れた人に

ツアープロの合田洋は「レーザー距離計を使っています」とのこと。理由はズバリ「正確性。レーザーならメーカーや機種によっても誤差がほとんどない。比較すると、やはりGPSのほうが若干誤差が出やすいように思います」と言う。ただ、レーザータイプは測定に“慣れ”が必要とも。

「手ブレ防止機能つきなど進化も著しいですが、それでもピンに当てるには少し時間がかかる。取り出したりしまったりの手間もあるので、ラウンド慣れした中上級者向けという感じはしますね。GPSタイプは手軽さがいいところ。キャディさんがいない時代ですから便利ですよね」

GPSナビ付きのカートもあるが、ウォッチ型やハンディ型を持っていれば、カートに戻っていちいち確認しなくて済む。

また、昭和の森GC(東京)で多くのアマチュアゴルファーを指導する折田幸久プロコーチは「自分で使うのはレーザー。ピンを狙うセカンドショットではもちろんですが、ハザードまでの距離を知りたいケースが多いです」と言う。「池やフェアウェイバンカーやフェアウェイセンターに植えた樹木などのハザードは、ほとんどの場合、ベストルートと隣り合わせにレイアウトしてある。ベストルートを狙って攻めながら、ハザードにつかまらないために正確性のあるレーザータイプは不可欠です」

一方で「私が指導している多くのビギナーの生徒さんは、コースレイアウトを俯瞰して見る習慣がついていません。そういう人にはGPSタイプを薦めます。ホールのレイアウトを事前に確かめることができるので、ドッグレッグの先がどうなっているか、グリーンの奥にバンカーはないかなど、目で見えないところをチェックするのにすごく役立ちます」とのこと。チェックするクセをつけることでマネジメント力もアップ。

レーザーにしろ、GPSにしろ、やっぱり距離計測器は使えるぞ!

ちなみに最新機種はこんな機能も!

ガーミン「Approach S62」
(6万8200円)

ショット位置をショックセンサーで記録し、使用した番手を記録しておくことができる

ブッシュネル「XEジョルト」
(6万9300円)

気温、高度を加味した「打つべき推奨距離」が表示。標高や季節の変化にも対応

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より