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【ツアーワールド TR20 460ドライバー 本間ゴルフ】球がつかまりやすくて、弾道安定感ピカイチ。アベレージにも上級者にもいい

数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回は本間ゴルフの「ツアーワールド TR20 460ドライバー」です。

ツアーワールドTR20 460
1球目からナイスショットが出る

若干のフックフェースで、つかまりの良さそうな顔つきですが、気になるほどではなく、とても構えやすいですね。(堀越)

新構造採用によりクラウンとソールのカーボン含有率がアップ。3つのウェートポジションで重心を変え、弾道を調整

試打クラブはロフト10.5度でしたが、今すぐにでもコースで打ちたいと思うほど、1球目からいいショットが打てました。距離と方向性が高いレベルで安定していて、オフセンターヒットの強さもあります。打ちたいと思ったところに、正確に球を出せて、上下左右の球筋のコントロールもしやすい。上級者の求める操作性を持ちつつ、決して難しすぎることはありません。

スムーズなしなりでインパクトの再現性が高い

カーボン含有率が60%と高いヘッドですが、やや低めで締まった打音と、マイルドな打感も上級者好み。シャフトは動きが穏やかでタイミングを合わせやすく、インパクトで走ってくれます。ヘッドとの一体設計でバランスがよく、クラブとしての完成度はかなり高いです。

重心の深さを感じるシャローバック形状

ソールには3カ所に可変式ウェートがあり、弾道や球筋の調整も自在にできます。あえて言うなら、別売りのカスタム用ウェートが、もう少し買いやすい価格だと、ユーザーも優れた機能をより実感しやすいのではないかと思います。(堀越)

ヘッドとシャフトがベストマッチ
クラブとしての完成度が高い

やや低い重心設定でスピン量が適正に

クラブ重量はプロモデルとして標準的ですが、クラブレングスがやや長いので、クラブ慣性モーメントがやや大きくなっています。(松尾)

ヘッドはオーソドックスな形状で、横幅が非常に広くかつシャローバック。アッパーブローにスウィングするイメージが出ています。また、本間ゴルフにしてはフックフェース設定で、アップライトなライ角と合わせて、球をつかまえるイメージがあります。

10.5 度(VIZARDTR20-50・S)を試打しましたが、クラブとシャフトの相性がよく、そのまま使えるドライバーです。

弾道を安定させたい人
球筋をコントロールしたい人

昨年発表のXP-1と比べるとヒール寄りの重心位置設定で、球がつかまえやすい。また、6-4鋳造フェースは打感が軟らかく、リアルロフトが大きめなので球は上がりやすい。適度なスピンが入るので弾道は安定します。(松尾)

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 4 ※5点満点

ヘッド体積/460cc
ロフト角/9.5度、10.5度
ライ角/59度
長さ/45.25㌅
シャフト/VIZARD TR20-50(S、R)、
     VIZARD FD-5(S、SR)、
     VIZARD FD-6(S、SR)、
     VIZARDFP-5(S、SR)、
     VIZARD FP-6(S、SR)
総重量/約307g(VIZARDTR20-50・S)
価格( 税別)/8万5000 円(VIZARD TR20-50)
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊ゴルフダイジェスト2020年3月24日号より