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【プロスペック】山型ソールに全面溝。一切の妥協を許さない宮里優作の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、プロ生活20年目を迎えた宮里優作のセッティングに注目。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara

宮里優作
みやざとゆうさく。1980年6月生まれ。兄・聖志、妹・藍とともに父・優さんの指導で上達。東北福祉大を経て、2002年プロ入り。2013年日本シリーズで初優勝。通算7勝。2017年賞金王

プロとしてツアーデビューして20年目。41歳となったショットメーカーのクラブについて、ブリヂストンのツアー担当・福楽さんに話を聞いた。

「宮里優作プロはトラックマンで定期的にショットデータを計測していて、ドライバーもアイアンもロフト角とライ角を0.5度単位で調整しています。現在のドライバー『B1』はヘッド形状、打音、弾き感ともプロのイメージどおりに仕上がりました。クラブに対して妥協しない宮里プロですが、20年モデルからスムーズに移行。かなり満足した様子で、その後も、そのまま使っています」

アイアンはキャビティバックの『201CB』を4番から入れる。

「アイアンの場合は見た目に加えて、抜け感をとても重視しています。抜け感は地面へのバウンスの当たり方で大きく変わるので、この201CBはソール形状にかなりこだわりました」

ソールを見ると、中央付近を頂点にわずかな山型になっている。優作グラインドといった印象だ。

「クラフトマン側から見て、プロ自身が最もこだわりを持ってバッグに入れたのが61度のウェッジだと思います。フェース全面スコアラインのタイプで、用途に合わせた形状も含め要望をすべて取り入れました。欧州ツアーを戦った経験(2018~19年)から、普通のロブを打つだけではなく、わざとトウ寄りに当てて球の勢いを弱めるアプローチを打ち分けます。そのためのフェース全面溝です」

さらに昨秋、長尺パターを使い出して、終盤の3試合は4位・2位タイ・2位。今季は賞金王争いの本命になるかもしれない。

3モデルある「B」ドライバーの中でも、最も逃げ顔でつかまり度合いの小さいモデル。後部のウェートカートリッジを外し、ウェート調整したうえで使用。浅め重心に設定していると思われる

アイアン同様に、「XW-B」ウェッジを本人の好みに合わせて仕上げた3本。ソール削り、スコアラインとも、ミクロンレベルの微細なミーリングができる「無限(M-TEC)」によるチューン。フェース写真は全面溝の61度

宮里優作の14本セッティング

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月8日号より