【星野陸也】見た目よし! 構えてよし!「球を打つのはこのふたつをクリアしてから」というこだわり派のベストな14本


2018年に初優勝を遂げ、昨年も優勝を果たした星野陸也。20年、2度目の優勝を狙う彼のセッティングを見ていくとしよう。

ほしのりくや/1996年生まれ茨城県出身。2018年のフジサンケイクラシックでツアー初優勝を遂げる。186センチの長身から放たれるドライバーショットが最大の武器
“替えない男”の
強いこだわり
着実に実力をつけ、ツアーを代表する選手になりつつあるが、クラブはあまり替えるタイプではないと本人は話す。その理由は「今の14本がベストだと考えているから」だ。

ある程度スピン量が確保できるため、ボールを操作しやすい。ターゲットに対して正確に構えられる点が優れている

「ドライバーはヘッドサイズが小さいものを、フェアウェイウッドも違うモデルを試しました。でも、替えるまでには至りませんでした。自分がクラブを選ぶときのポイントは、まずはフェースの向きです。自分にとって、真っすぐ構えられるかどうかがいちばん大事。次にクラブ全体で見たときに違和感がないか。これは感覚的な話ですが、しっくりこないとその時点でダメです。最後は打ったときのスピン量です。スピンが少なくて、棒球になるのはあまり好きじゃありません」
現状の14本のなかで、替える可能性があるとすれば52度と59度の間にもう1本入れることだ。

ウェッジはソールで地面をしっかりつかむ感覚がほしいという星野

ソール形状には自分なりのこだわりがある

フェース面
「プロに入ってからずっと入れたいとは思っているのですが、どうしても抜くクラブが見当たらなくて。ただ、ウェッジにはかなりこだわりがあります。ソールが滑りすぎないで、多少芝を噛む感覚が出るものがいい。微妙な感覚なのですが、今のウェッジにはそれがあるので使い続けています」
星野は決してクラブを替えたくないというわけではなく、新しいクラブは積極的にチャレンジしている。そのなかで、つねにベストな14本で戦っているのだ。
5番ウッドは10年以上愛用

FWは、パー5などで使用頻度が高い。とくに5番ウッドは、中学生の頃からシャフトも同じタイプを使用している
3番だけは球が
上がりやすいポケットキャビティ

3番アイアンのみポケットキャビティタイプを使用。

球の上がり方とスピン量の入り方が気に入っている

3番以下はマッスルバックアイアンを使用



打感の軟らかさが絶妙

硬すぎず、軟らかすぎない打感がお気に入りポイントで長さは35インチ。長めにしてからストロークがスムーズになった

打感を左右するインサート
操作性の高い
14本をチョイス

PHOTO/Shinji Osawa
週刊ゴルフダイジェスト6月9日号より