環境にもお財布にもやさしい? 今度の「D1」ボールはコアに再生材を使用
今や世の中はSDGs(持続可能な開発目標)というキーワードに溢れていて、地球の環境を考えることはモノづくりにおいて必然とされている。ゴルフにおいても資源再利用の考え方は大切な問題といえるが、本間ゴルフから、時代に風穴を開ける(かもしれない)ボールが発表された。
現在、ゴルフクラブに関しては中古市場が充実しており、一つの完成されたマーケットになっているし、ウェアに関してもフリマアプリなどを利用する人が増えて、ある意味で資源を無駄にせず、再利用するサイクルは機能している。しかしアマチュアにとって、一番の問題はボール。人によっては1日に5球も6球も消費してしまうのではないだろうか。
そういった意味で、本間ゴルフが今回発表したボールは、環境に配慮した製品といえる。
写真の「HONMA D1 2022モデル」は、新開発のコアに粒子状の再生材を10%使用することで、コア材質であるブタジエンゴムの使用量を削減。二酸化炭素排出削減を実現している。ボールの特性としては飛距離に特化したモデル。現状はプロが使用することを想定はしていないようだが、今後はプロが使用するボールに関しても再生材を利用する流れができるかもしれない。
プロはともかく、ボールを頻繁になくすアマチュアにとってボールは一番の消耗品であり、そこに再生材が使用されるのは気持ち的にも救われるはず。またD1はシリーズとして4代目になるが、性能の高さだけでなく価格が安い点でも高い支持を得ており、環境にも財布にもやさしいボール。特にボールロストの多い層には嬉しいのではないだろうか。
クラブの長さ規制などギアへのルール的な縛りが増えるなかで、今後はボールにも規制が入ってくる可能性はある。そうなるとゴムを使用する性質上、特にボールはSDGsを意識した開発がこれからも加速していくかもしれない。
「D1 2022モデル」は3月発売予定
週刊ゴルフダイジェスト2020年2月8日号より
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