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【プロスペック】大事なのは「1Wからウェッジまで同じ感覚で振れること」原英莉花の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、エリエールレディスでツアー4勝目を挙げた原英莉花のセッティングに注目。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa

原英莉花
はらえりか。1999年2月生まれ、神奈川県出身。湘南学院高校を経て、2018年プロ入り。20-21年ドライビングディスタンス257ヤードで1位獲得。通算4勝

なかなか勝てなかった2021年。最終戦前週のエリエールレディスが初勝利。最終日17番で2オン&イーグルを決めて抜け出した、飛ばし屋の原英莉花らしい勝ち方だった。そんな原のクラブ選びのこだわりについて、ミズノのツアー担当の笠原さんに話を聞いた。まずはドライバーから。

「ヘッド形状は、構えたときの座りが良く、フェースが左を向いていないものが前提です。長さはしばらく46.5インチでしたが、秋に46インチをテストして日本女子オープン以降、この長さ。シャフトは振りやすく、全体にしっかりしていて中間部がしなり、つかまりのいいモノ。高弾道のストレートに近いドローが出る性能が好みです。『ST-Xプロト』ヘッドはマスターズGCで使用して、多少の調整を入れたうえで使っています」

アイアン型UTの『FLI-HI』は、「イメージどおりのボールが打てる確率を上げたい」と組んだ2本。「ロフトを少し立ててあります。原選手はウッド型よりもアイアン型UTがしっくりくるタイプ。6番からPWの『921ツアー』アイアンもロフトを少し立て、ライ角はフラット。ドライバーを短くした流れで、アイアンも0.25インチずつ短くしました。その関係でバランスが軽くなったのでバックフェースに鉛を貼って調整しました」

全体を通じて言えるのは、「ドライバーからウェッジまで同じ感覚でスウィングできること」が基本。「新しいドライバーを試す際も、他の番手を打ちながらヘッドやシャフトに違和感はないか、必ずチェックします」

新しいクラブを試すときは、単体での良しあしだけでなく、他の番手との整合性も勘案する。我々も参考になる原英莉花流テスト方法だ。

46.5インチを使っていたが、日本女子オープンから46インチに。手元剛性が高く、中間部がしなる振り心地のいいツアーADのGPを装着。高弾道のストレートに近いドローが打ちやすいという

JPX921シリーズの中で、重心距離が最も短く操作性が高いJPX921 TOURを愛用。シャフトはN.S.プロ850GH neo、バックフェースに鉛を貼って振り心地を微調整。4番と5番はミズノプロFLI-HI

52度と60度のウェッジはキャロウェイの『JAWS フォージド』「2021年のアクサレディスから使用開始しました。その後もオフセット具合やソールなど微調整を繰り返して最終戦まで使用しました」(キャロウェイツアーレップ・程塚さん)

原英莉花の14本

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より

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