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【ギア選びのウソホント】Vol.59 ヘッドスピードの割に飛ばない人は、打ち出し角とスピン量をチェック!

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

HS42㎧でかなりミート率が高い男性アマチュアゴルファー(以下・Aさん)を例に挙げて、ドライバーフィッティングを説明します。あくまでも私が知る範囲なので、メーカーによって異なることはご承知おきください。

さて、Aさんの1Wのボール初速は約60㎧。この数値だと240ヤード以上飛ぶ可能性があるのですが、実際は220ヤードしか出ていません。

「飛びの3要素」をみると打ち出し角は9度、スピン量が3400回転ほどありました。240ヤード付近まで飛ばすには打ち出し角を13度にまで上げかつスピン量を2600回転くらいまで下げる必要があります。

ここからがフィッターの腕の見せ所で、低スピン・高打ち出しになるヘッドやシャフトを一緒に探していきます。ちなみに、HS35㎧のシニアゴルファーがAさんと同じような打ち出し角、スピン量だった場合、スピン量を下げれば飛ぶと勘違いし、2000回転を切るスペックにしたとするとキャリーが落ちる可能性が高いです。スピン量はそのままに、打ち出し角を上げるほうが飛距離アップできます。

同様に「飛びの3要素」から自身に最適な3Wを見つけ、そのあとに「ウッド&UT」のフィッティングに進んでほしいと思います。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月26日号より