【UT打ち方&使いこなし】<後編>軌道はアウトサイドイン!「刀でボールを斬るように」振り下ろそう
週刊ゴルフダイジェスト
昨年のファイナルQTをトップで通過し今季のレギュラーツアーに復帰した片岡大育。37歳の彼がこの数年信頼を寄せているのが手にするユーティリティだ。年齢を重ねても最前線で戦い続けるためのユーティリティの打ち方&使いこなしはアマチュアにこそ参考になる!
THANKS/高松グランドカントリークラブ


解説/片岡大育
かたおかだいすけ。1988年生まれ。高知県出身。ツアー通算3勝。2019年にシード陥落以来苦しい時間を過ごしたが、飛距離よりも正確性を重視したことで復調の兆しが見え始めた
>>前編はこちら
- 昨年のファイナルQTをトップで通過し今季のレギュラーツアーに復帰した片岡大育。37歳の彼がこの数年信頼を寄せているのが手にするユーティリティだ。年齢を重ねても最前線で戦い続けるためのユーティリティの打ち方&使いこなしはアマチュアにこそ参考になる! THANKS/高松グランドカントリークラブ 解説/片岡大育 かたおかだいすけ。1988年生まれ。高……
ヘッド軌道はアウトサイドイン!?
GD では次は振り方について教えてください。
片岡 基本的にアイアンと同じ振り方なので、インパクトでは左足体重でハンドファーストになるように振っていきます。イメージ的には、フェース面を立たせながら当てる感じですね。
GD ヘッドより手元が先行する形で打つ感じでしょうか。
片岡 そうです。ヘッドを上から入れて打ち込むことでバックスピン量が増え、グリーンに止まりやすくなるだけでなく、弾道の高さも出せます。高く打とうとして手首をコネてしまい、逆にヘッドが下から入りあおり打ちになる方がいます。こうなるとさっきも話したようにダフりやすくなるだけでなく、バックスピンが入らないのでグリーンに止めることができません。
GD どのような感じで振り下ろせばいいのでしょうか。
片岡 UTは少しシャフトが長いのでスウィング軌道がフラットになりやすく、上から振り下ろしにくい側面があります。そのため私は、ややカット軌道をイメージしています。イメージ的には刀でボールを斬るように振り下ろす感じですね。
GD スライスを打つようなイメージですか?
片岡 それでOKです。カット気味に振る意識があるとインパクトで左足体重のハンドファーストになりやすいですし、カットに振ってもUTはクラブの構造上ボールがつかまりやすく、それほどスライスもしないので、安心して振り切ってください。
ヘッド軌道1
ヒール側からボールにコンタクト

ウッドのようにソールを滑らせる意識は捨てる。アイアンを振っているつもりで、フェース面のヒール側からボールにコンタクトする。そのために上から下に振るダウンブローが必要になる
ヘッド軌道2
右足に体重が残るとダフリの原因に
ソール幅が広いからボールの手前から入っても滑ってくれると思いがちだがそれは間違い。しっかり左足に体重をかけ、上から下へ振り抜いていくことが大事だ

ヘッド軌道3
UTのインパクトは左足体重のハンドファースト!

前傾角度を変えずにイメージするプレーンよりも外側からヘッドを下ろすイメージを持つ。インサイドからヘッドを入れるイメージで振るとクラブが寝て、下から入りやすくなる
飛ばそうとすると
ヘッドが走らなくなる
片岡 UTを打ちこなすための振り方をお伝えしましたが、それを実現するために大事なことがあります。それは「力感」です。
GD 具体的に教えてもらえますか?
片岡 グリップの力加減です。僕はグリップをかなり緩く、極端に言えば、クラブを支えている程度で握っています。もっと言えば、誰かに引っ張られると手から抜けてしまうくらいの力感です。
GD 緩く握る理由は何でしょうか。
片岡 トップからの切り返しでタメが作りやすくなります。言い換えるなら「間」です。この「間」が生まれることでヘッドが遅れて下りてくるので、入射角が鋭角になり、上から叩きやすくなるんです。
GD タメが必要なんですね。
片岡 グリップに力が入っていると腕や肩にも力が入ってしまうので、シャフトのしなりを感じることができずヘッドが走りません。そうなると当然、高さも距離も出ません。
GD でも上から叩こうとすると力んじゃいますよね。
片岡 そうならないために、スウィングの始動のときヘッドからではなく手元から動かしてヘッドを最後に動かしています。するとシャフトのしなりを感じながら振り上げられるので、力むことなく程よい力感で振ることができます。
力加減1
ヘッドを動かす順番は手元から

始動でヘッドから動かすと手元に力が入って、腕やシャフトを柔らかく使えなくなる。手元をゆるゆるに持って、ヘッドが惰性で引っ張られるように動くことでトップで勝手に間ができる
力加減2
クラブの重さを常に感じる程度で握る
誰かにクラブを引っ張られたら抜けるくらいの力加減で握っても、実際にスウィングした時には力が入るのでOK。強く握りすぎるとトップからダウンスウィングに入るときの「間」が取りづらく、ミスショットの原因になる

力加減3
さらに短く握る

ゆるゆるに握ったうえで、さらに短く握っておくことで、上からヘッドを振り下ろしやすくなる
気に入った旧モデルでもOK
GD よくUTはどれを選んだらいいのかわからない、ギア選びが難しいという声を聞きますが、プロはどうお考えですか。

片岡 僕は10年くらい前のモデルのUTを使っています。でも僕にとってはすごく使いやすいクラブなんです。というのも、今のUTは意外とスピン量を抑えた設計のクラブが多いというのが理由のひとつです。逆を言えば、飛距離は出やすいんですけど、バックスピンが入りにくい分やっぱり止まりにくい。あとはヘッド形状も重要で、僕は小ぶりで叩けるイメージが湧くものを選んでいます。とはいってもアイアン型のようなものではなく、程よくソール幅もあるものを選んでいます。ヘッド形状やソール幅の好みはプレーヤーによって違いますが、上から叩きやすくてソールの滑り具合を感じ取れるベストなUTを見つけてください。
アイアンのようにスピンが自在に入る

週刊ゴルフダイジェスト2026年5月12日号より


レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
書籍・コミック




















