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【ギア選びのウソホント】Vol.57 アイアンフィッティングのもうひとつの重要項目「ライ角」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

アイアンのフィッティングでタイトリストは「落下角」を重視しているという話をしましたが、私が知る限り、フィッティングをだいぶ前から取り入れてきたのは、海外ブランドならピンゴルフ、国内ブランドならミズノだと思います。そして、両メーカーがアイアンフィッティングで重視しているのは「ライ角」です。

以前も「ライ角」の重要性はお話ししましたが、簡単に説明すれば、適正ライ角よりもアップライトになっていると引っ掛けやすく、逆にフラットになっていると右に行きやすくなります。その適正ライ角の見つけ方ですが、7番アイアンのソールにシートを貼り、平らなゴムシートからボールを打って、ソールのどこが接地しているのかで測定します。ヒール側が接地している場合は、アップライトすぎるのでフラットにする必要がありますし、逆にトウ側の場合は、アップライトにすると適正ライ角になり、イメージどおりの球が打てる可能性が上がります。

ちなみに、他社メーカーのフィッティングでも同じようにライ角を測定しますが、ピンやミズノは身長や手の長さまで測定しますし、蓄積したデータ量が多いので、誤差は少ないといえるでしょう。

次回からはロングゲームのフィッティングについてお話ししていきます。

ピンのフィッティングで用いられる「カラーコードチャート」。身長と、手首から床までの長さから、最適なライ角を提案してくれる

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月12日号より