Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • ギア
  • 【ギア選びのウソホント】Vol.56 アイアンセッティングの基準は7番アイアンの“落下角”

【ギア選びのウソホント】Vol.56 アイアンセッティングの基準は7番アイアンの“落下角”

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

アイアンで大事なのは落下角。その理由は、先週も述べたようにアイアンの目的が「止めること」だからです。単純に、垂直にボールを落とすのと、滑り台のように角度をつけてボールを落とすのでは、前者のほうが地面に着いてから動き(ラン)が少ないのは明らかでしょう。

メーカーによってフィッティングのやり方は千差万別ですが、アイアンで落下角を重視しているのがタイトリスト。タイトリストでは7番アイアン(以下、7I)を使用してフィッティングを進めますが、7Iで45~55度の落下角を基準値としており、そこに向けてフィッターと対話しながら、ヘッド形状やシャフトを決めていきます。

そして、その基準値と7Iのキャリーから、使える(止まる)アイアンのもっとも長い番手を決めるのです。たとえば、7Iの飛距離が145Yで、基準値の落下角があれば、アイアンのセッティングは5Iからと勧められます。しかし、落下角が45度以下だとランが出すぎるので、アイアンは6Iからとし、5Iの代わりにボールが上がりやすいユーティリティを入れましょう、となるのです。ちなみに、タイトリストのフィッティングの詳細は、週刊ゴルフダイジェスト9月21日号の巻頭カラー特集にも記載があるので、それも参照いただければと思います。

飛距離が出ても、グリーンに止められる高さが出なければ、「狙える」クラブとは言えません

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月15日号より