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「いつもドライバーが助けてくれている」全米女王・笹生優花が選んだ1本とは?

PHOTO/Satoru Abe

全米女子オープンで史上最年少優勝、日本人女子3人目の海外メジャー制覇という偉業を成し遂げた笹生優花。ウッドは特定メーカーと契約せず、自分が使いたいクラブを選んでいる笹生だが、並み居る海外選手に負けない飛距離と安定性で勝利を支えたのはテーラーメイド「SIM2 MAX」だった。

1球目から
理想とする球が打てた

昨年、プロデビューした笹生優花が愛用していたドライバーは師匠・ジャンボ尾崎が見立てたというテーラーメイド「M5」だったが、今年3月の国内開幕戦では「SIM2 MAX」に替わっていた。「SIM2」シリーズは笹生が尊敬してやまないローリー・マキロイやタイガー・ウッズ、ダスティン・ジョンソンら、契約プロに加え、クラブ契約フリーのブルックス・ケプカが使用してPGAツアーで勝利を挙げている。そして笹生の全米女子オープン制覇は、「SIM2」シリーズ初のメジャー優勝ともなった。

「小さい頃から、私のゴルフを支えてくれたのはドライバー。飛距離も出て、フェアウェイキープができるので、そういうところは自信になっています。フェアウェイにないとゴルフは難しい。いつもドライバーが助けてくれている」と、自身のドライバーショットに絶大な信頼を寄せている笹生。だからこそ、ドライバー選びには人一倍、慎重で、「自分の理想の球が出ないと使わない」と言い切る。

「ドライバーは、初めて打ったときの感覚を大事にしています。打ってみて、自分が理想とする球が出ないとダメ。『SIM2 MAX』は、一球目を打ったときの感覚がよかったんです。そこからデータを測ったりしたのですが、本当に自分の理想に近い球が打てる。前の『M5』と違って動くウェートは付いていないのですが、重心深度とかも、しっくりきています。見た目も、ややディープ気味で、ちょっと丸みがあって、まさに私好みの顔つき。音は静かなものが好きなので、あんまり“キーン”と言わないところも気に入っています」と「SIM2 MAX」を選んだ理由を語っていた。

そして、全米女子オープン最年少優勝という今回の快挙。

「将来はアメリカツアーに挑戦したい。そしてアメリカのメジャー大会に出たい」とプロデビュー時に語っていた笹生だったが、それからわずか1年で、「SIM2 MAX」を手に夢を叶えたどころか、それ以上の結果を挙げた。

昨年のデサントレディースのドラコンでも268ヤードで女王に輝いている笹生。ドライバーへの不安がないからこそ、迷いなく思い切り振り切れるという(Photo by Sean M. Haffey/Getty Images)

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月6日号より