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【プロスペック】初速が速すぎてもダメ!? フェースに乗る感覚を大事にする武藤俊憲の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、ツアー通算7勝のベテラン、武藤俊憲のセッティングに注目。

武藤俊憲

むとうとしのり。1978年生まれ。群馬県出身。ツアー通算7勝。ショット力の高さに定評がある。ここ2年勝利に恵まれていないが、減量を機にキレが戻りつつある

武藤俊憲といえば、しなやかで、ゆったり振っているように見える美スウィングが持ち味。それでいて“飛ぶ”とプロ仲間が口を揃えるほどだが、本人は飛距離より方向性重視だと言う。そんな武藤のエースドライバーがミズノの「ST-X」だ。

「去年の12月にヘッドだけもらって試し始めました。『ST』だと初速は確かに速くなったんですけど、自分にとっては速くなりすぎてどう扱えばいいのか分からなくて。それが『ST-X』だとちょっとフェースに乗る感覚が出たんです。それでしっかり飛距離も出るので、これがいいかなと思っています」

またアイアンに関しては、シャフトをモーダスから少しハードなダイナミックゴールドのX100に替えたという。

「昨年から今年にかけて体重が80㎏から75㎏くらいまで落ちました。たぶん自粛痩せだと思います。痩せたことで体が動きやすくなったのか、キレが増しました。43歳ですけど、もう少し頑張ってみようかなと思いましたね」

キレが増した武藤の今年の活躍に期待したい。

UTはスチールからカーボンシャフトにチェンジ。この2本だけがやや重かったようで、重量を軽くしたことで、14本のウェートフローが良くなった

アイアンは去年よりもバウンスを増やして、ヘッドが刺さりづらいように工夫。バウンスの影響により打点位置がスコアライン0.5本分下がったことで、イメージどおりの球を打てるようになったという

PWのロフトが48度なので、ウェッジは6度ピッチの54度と60度に。「ウェッジを3本にしようと考えていますが、なかなか踏み出せませんね」(武藤)

長らく愛用しているオデッセイの限定パター「ダマスカス グランド リミテッド」。いろんなタイプを試してみるものの、これを超えるものには出合えていないという

武藤俊憲の14本

※スペックは2021年関西オープン時のもの

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月6日号より