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【ギア選びのウソホント】Vol.138 シャフトのフレックスはヘッドスピードだけで判断してはいけません

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

今回はフレックスのお話です。市販されている表記でいえば「X」が一番硬く、「S」、「R」の順に軟らかくなります。ただし、この表記に関して統一的な基準はなく、メーカー純正シャフトの「S」よりも、シャフトメーカーの「R」のほうが硬く感じるということはよくあります。それどころか、同じ純正シャフトでも、米国で売られている「R」よりも日本で売られている「S」のほうが軟らかいということもあるのです。

さて、HSがそれほど速くないゴルファーは軟らかいシャフトを、逆にHSが速いゴルファーは硬いシャフトを使うのが当たり前と思っている読者も多いでしょう。では、例えば60g台の「X」を使用するのはどのくらいのHSが必要なのでしょうか? 意地悪な質問になりましたが、実は正解はないのです。

シャフトのフレックスは打ち出し角、スピン量に関わってくるのですが、一概には言えず、自身のスウィングで足りないモノを補ってくれるのがシャフトのフレックスなのです。たとえば、ドライバーで「S」シャフトを使用していてスピン量が多く吹き上がる場合は、「X」シャフトにするとスピンが減り、思い描いた弾道が打てるということは、HSにかかわらず起こるのです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年6月13日号より