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【ギア選びのウソホント】Vol.132 シャフトは重さ、フレックス、キックポイントが大事

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

シャフトの開発・設計において重要な要素である“トルク”。しかし、その数値は使い手にとってそれほど気にするべき項目ではない、という話を先週しました。ゴルファーが気にするべき項目は「重さ」「フレックス」「キックポイント」だと考えます。

まずは振り心地、スウィング軌道に多大な影響を与える「重さ」からです。たとえば1Wだと、多くのアマチュアゴルファーはメーカー純正のフレックスSシャフトを使用していると思います。その純正はどこのメーカーもいまは40g台後半~50g台半ばが多いのですが、その数値を知らない人が多い気がします。

そんななかで雑誌やウェブでは「シャフト重量を軽くすれば、ヘッドスピード(HS)が上がる」とよく目にします。この説は、実は万人に当てはまることではありません。以前、受講した勉強会で「グレーム・マクダウェルは重量帯の違う同一シャフト(1W用)を試打したところ、一番HSが出たのは重めの70g台だった」と聞きました。これは、「シャフトが軽すぎると手元が先に行き、インパクトに向けてヘッドが加速しないから」とのことでした。つまり、重いシャフトのほうが、HSが上がる人もいるのです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年4月25日号より