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【なんでもランキング】Vol.23 あの「オーガスタ」でも9位!? 米誌が選ぶ“世界の名コース”トップ10

ゴルフの祭典「マスターズ」を開催するオーガスタナショナルGC。世界中のゴルファーが一度は回ってみたいと憧れる美しいコースだが、世界にはオーガスタよりも高い評価を得るゴルフ場が多数存在する。今回の「なんでもランキング」は、米ゴルフマガジンが選ぶ「世界のゴルフ場100選」から、トップ10を抜粋してご紹介!

2位は、米カリフォルニア州の名門「サイプレスポイントクラブ」。オーガスタナショナルと同じマッケンジーの設計だ

毎年マスターズが行われるオーガスタナショナルGC。米ゴルフマガジン誌が2年ごとに発表している「世界のゴルフ場100選」の昨年11月に発表された最新21-22年のランキングでは第9位となっている。これが低いのか、高いのかはさておき、上位には名門コースがズラリ。トップのパインバレーGCは、このランキングが始まった1983年からずっと首位の座をキープし続けている。

2位のサイプレスポイントクラブと7位のロイヤルメルボルンGCはオーガスタナショナルと同じアリスター・マッケンジーの設計。3位にスコットランドのセントアンドリュース・オールドコース、6位に北アイルランドのロイヤルカウンティダウンGCと、英国を代表するリンクスも上位に名を連ねている。歴史あるコースがほとんどだが、10位のサンドヒルズGCは1995年開場と新しく、米国中西部の内陸地に広がる草原地帯に造られたコースだが、本場のリンクスを彷彿させるコースだ。

ちなみに日本からは廣野GC(37位)と、川奈ホテルGC富士コース(62位)の2コースがランクインしている。

米ゴルフマガジン誌が選ぶ世界の名コースTOP10

米ゴルフマガジン“Top 100 Courses in the World 2021-22”より

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月19日号より

こちらもチェック!

  • 長崎県五島列島、北端の2つの島にある「日本のリンクス」にテレビカメラが入った。 その2島とは、小値賀(おぢか)島と宇久(うく)島。小値賀島は周囲約30km、人口約2500人、独立心が強い島民性で市町村合併もしていない。島全体が西海国立公園に指定され、09年には“日本で最も美しい村”のひとつに選ばれている。そんな同島の断崖絶壁にあるコースは「浜崎鼻ゴルフ場」で、5ホール(1053Y・P18)、4回まわってパー72にするという。牛の放牧場だったところを有志による手造りで完成させたのは1976年のことだった。人工物は手製のピンとOBの白杭だけだ。一方、宇久島は周囲40km、人口約2000人。壇ノ浦の戦いに敗れた平家盛が、安住の地を求めてたどり着いたというロマンに満ちた島。島民性は穏健・温厚という。この地に造られた「平原ゴルフ場」は広々とした草原に9ホール(2353Y・P34)と本格的。海越えパー3が2ホールもあり、豪快そのもの。ここも牛の放牧地だった。しかし、今は牛も少なくなり、芝を刈るのは人の手だ。芝は姫高麗の原種で散水は不要。英国のリンクスと全く同じである。この両島のゴルフ場を柱に島民の生活などを紹介し、離島の活性化の起爆剤になればと、長崎文化放送(TV朝日系)とBS11で共同制作。出演は全英オープンを5回制覇したピーター・トムソンの子息、アンドリュー・トムソンと沖縄出身の女子プロ、諸見里しのぶ。アンドリューは豪州国会議員を経て、現在国際弁護士。ニッカーボッカーをはき、ヒッコリークラブでプレーする。4年前、初めて小値賀島を訪れていっぺんで気に入り、その日に浜崎鼻ゴルフ場の会員となった。平原ゴルフ場は「100年前の全英オープンでプレーしている気分」と感嘆する。移住者や、ゴルファー、観光客増加の一助になれば幸いだろう。 本場スコットランドを彷彿とさせるリンクスの原風景が広がる。5月放送予定の番組名は「長崎離島ゴルフ旅」(仮題)(PHOTO/Takanori Miki) 週刊ゴルフダイジェスト2022年4月12日号より こちらもチェック!
  • 気温も上がり、いよいよ本格的なゴルフシーズンが到来。落ち着いた雰囲気の林間コースもいいが、たまにはPGAツアーの舞台のような戦略性に富むコースにトライしてみるのも一興。そこで今回は、PGAツアーの舞台も数多く設計している“奇才”と呼ばれる設計家3人が手掛けたコースを紹介。まずは、アメリカのミッションヒルズCCなどを設計したデズモンド・ミュアヘッドのコースから。 PHOTO/Hiroaki Yokoyama、Tadashi Anezaki、Seiichiro Matsuoka 葛飾北斎の「富嶽三十六景」のひとつ「神奈川沖浪裏」をテーマにした富士クラシックの17番パー3 デズモンド・ミュアヘッド(1923-2002) 1923年英国生まれ。ケンブリッジ大学で建築、土地計画を学び、その後カナダのブリティッシュコロンビア大学、アメリカのオレゴン大学でも都市工学や造園を学ぶ。英国空軍ではナビゲーターとして2000時間以上のフライトを経験。1960年代からコース設計に携わり、アートや神話などを取り入れた独自のデザインを確立した 【主な海外の設計コース】●ミッションヒルズCC(米カリフォルニア州)女子メジャー「シェブロン選手権(旧ANAインスピレーション)」の開催コース●ミュアフィールドビレッジGC(米オハイオ州)J・ニクラスとの共同設計。ニクラスがホストのPGAツアー「メモリアル」の舞台 大地に葛飾北斎を描き出すコース設計界のピカソ 世界のベストコースランキングで必ず上位に入るミュアフィールドビレッジGCをJ・ニクラスと共同設計したことで知られるミュアヘッド。日本でも、ニューセントアンドリュースGCジャパンをニクラスと共同で設計した。しかし、ニクラスとのパートナシップを解消後、10年の空白期間を経て復帰した後は、より大胆な設計に変わった。アートや神話を題材とした造形は、他に類を見ないもの。富士クラシックでは葛飾北斎の「富嶽三十六景」をモチーフに17番では富士と大波を大地に描いている。そのほかにも魚の形をしたグリーンや、ギターの形をしたホール、渦巻き形のバンカーなど、まるでテレビゲームのようなコースを実際に造ってしまうのだ。その大胆な設計に対して「鉛筆を持った狂人」と揶揄されることもあるが、一度ラウンドしたらきっと忘れられないコースになるだろう。 富士クラシック(山梨) 18H・7171Y・P72 中央自動車道・河口湖ICより22キロ 富嶽三十六景をモチーフ有名な葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」を題材に、各ホールにはそれぞれ浮世絵図や北斎にまつわる名前がつけられている。17番は富士と大波で知られる「神奈川沖浪裏」をモチーフに。 セゴビアGCインチヨダ(茨城) 18H・7056Y・P72 常磐自動車道・千代田石岡ICより10キロ ギターの形をしたホールも1番「フラメンコ」から始まるコースはスペインがテーマ。3番「ギター」はギターのヘッド部がティー、ネック部がバンカー、ボディがグリーンというユニークなホール。 ゴルフ5Cオークビレッヂ(千葉) 18H・6610Y・P72 圏央道・市原鶴舞ICより13キロ テーマはアーサー王伝説イギリスのアーサー王伝説をモチーフにしたコースは、11世紀に切り開かれた森「ヒューフォレスト」からスタートし伝説をたどっていく。今年のゴルフ5レディスの開催コース。 新陽CC(岐阜) 18H・7080Y・P72 東海環状自動車道・せと品野ICより15キロ ギリシャ神話を表現したギリシャ神話を題材としたコース。7番「アポロンの池」には池に囲まれた魚の形をしたグリーンがある。日本プロゴルフマッチプレー選手権や中部オープンの舞台にもなった。 【その他のミュアヘッド設計コース】●ニュー・セントアンドリュースGCジャパン ニューコース(栃木)●アバイディングCGS(千葉)●芝山GC(千葉)●ブリック&ウッドC(千葉)●若木GC(佐賀) など 週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より こちらもチェック!
  • 日本ではフラットなコースが名門とされるケースが多いが、世界ではむしろアップダウンのあるコースが高く評価されるという。世界の名門コースを数多く体験したコース設計家・川田太三氏が、いいコースの条件について教えてくれた。 世界で評価されているのはアップダウンのあるコース 「世界のトップ100コース」は、米国ゴルフダイジェスト誌(以下米GD)が昨年1月に、ゴルフマガジン誌(以下GM)が一昨年に、通常、隔年で発表している。GM誌には、日本からは廣野GC39位(1ランクアップ)、川奈ホテルGC富士Cが56位(12ランクアップ)にランクイン。米GD誌の『World 100 Greatest Golf Courses』(※米国以外のコース)を見ると、日本は4コース。廣野GC(50位→13位)、川奈ホテルGC富士C(75位→26位)、東京GC(ランク外→63位)、鳴尾GC(84位→71位)と、いずれもランクアップしている。 廣野ゴルフ倶楽部(13位)改修により原点回帰 開場/1932年 設計/C・H・アリソン 改造/マーティン・イーバート(2018ー2019)世界からは“日本のパインバレー”と称される。2019年にマーティン・イーバートにより改修。設計当時のコンセプトにリストアしている。アリソンの壮大なバンカリングが特徴 川奈ホテルゴルフコース・富士コース(26位)“日本のペブルビーチ” 開場/1936年 設計/C ・H・アリソン世界からは長い間“日本のペブルビーチ”と呼ばれ、しかしそれに比べてはるかに丘陵地にあるとの評価。相模湾を背景に、松林に囲まれたフェアウェイに約20mも打ち下ろすオープニングホールが特筆すべきホールと評価 鳴尾ゴルフ倶楽部(71位)“モントレー”を彷彿とさせるコース 開場/1920年(1930年猪名川コース) 設計/クレーン3兄弟、C.H.アリソンランクインする日本のコースのなかで最も丘陵コースと紹介。多くのアメリカ人にとってモントレー半島にあるコースを彷彿させるとし、丘陵のフェアウェイには、モントレーのような松が並んでいるとも 米GD誌には日本だけのランク部門もあり(下記参照)、15位に川奈ホテルGC大島が顔を出しているのが、目を引く。 世界から見た日本のベストコース 1位廣野ゴルフ倶楽部(兵庫)2位川奈ホテルゴルフコース・富士(静岡)3位東京ゴルフ倶楽部(埼玉)4位鳴尾ゴルフ倶楽部(兵庫)5位太平洋クラブ御殿場コース(静岡)6位大洗ゴルフ倶楽部(茨城)7位霞ヶ関カンツリー倶楽部・西(埼玉)8位北海道クラシックゴルフクラブ(北海道)9位霞ヶ関カンツリー倶楽部・東(埼玉)10位横浜カントリークラブ・西(神奈川)11位ボナリ高原ゴルフクラブ(福島)12位フェニックスカントリークラブ(宮崎)13位箱根カントリー倶楽部(神奈川)14位龍ケ崎カントリー倶楽(茨城)15位川奈ホテルゴルフコース・大島(静岡) 川奈ホテルゴルフコース大島コース 開場/1928年 設計/大谷光明「大島コース」は隠れた宝石として名が挙がるコースだが、日本で15位という評価は注目に値する 日本でフラットなコースが好まれてきた理由とは? ここで賢明な読者諸氏はお気づきだろう。これらのランクづけのなかには日本でいわゆる名コースといわれる「フラットで、林でセパレートされたコース」が必ずしも入っていないことに。 実はこの現象はランキングが始まった当初から変わっていない。日本では、1955年~65年にかけ、「各ホールが林でセパレートされ、フラットなチャンピオンシップコース」が多く建設された。そのころにできたコースは設立50年を超え、戦前からのコースに次いで、確かに名門と呼ばれるレベルに育っている。 日本でフラットなコースが貴ばれるのは、私見だが、日本のゴルフ倶楽部の成り立ちと少なからず関係があると思う。日本のゴルフは1910年代、英米に駐在したか、留学した人たちによって黎明している。つまり、当時のゴルフ場はスポーツの場としてだけではなく、ある程度、齢を重ねた会員の親睦、社交場としてはじまっている。肉体的負担の少ないフラットなコースがベストとなったのは、自然の成り行きだったのではないか。そこに日本庭園の趣である松などの樹木がホールを彩り、日本的情緒が加味され、名門コースとして、歴史を重ねてきた。もちろん、そうした日本独自の歴史を背景とした価値観は否定されるべきものではなく、かくいう私も当時はフラットな林間コースがベストであると確信していた。 オーガスタは60m級の高低差がある そんな私に新たな価値観をくれたのは1958年、マスターズ開催で知られる、オーガスタナショナルだった。テレビからは判らないコースの貌(かお)が見えたのである。敷地のなかでは、現在のクラブハウスの位置が最高地点。そこから、10番は31mの打ち下ろしだ。その10番グリーンと同じ高さのティーイングエリアから、再び20数m打ち下ろしていくのが11番。ここが敷地内での最低地点。よって球聖ボビー・ジョーンズは、実に約60m近くもの高低差のある土地をコースとして選んでいたのである。オーガスタの経験の後、全米、全英オープンのレフェリーとして世界のコースを体験するにつれ、そのどれもがアップダウンのある変化に富んだコースであることを認めざるを得なかった。実は私も米GD誌の日本におけるパネラー(選定委員)の1人なのだが、欧米のパネリストにそれらのことを訊くと、口をあわせたように「上り、下りのバランス、それに3Dの立体的なバランスが、戦略性の高いデザインと相まったコースがベストだ」という。私が会員になった、世界ランキング1位のパインバレーGCも高低差が40~50mある。フラットに見える英国のリンクスも海風によって砂が重なりコンター(等高線)をつくり、それが丘、うねりを造作して平らなライは1カ所としてない。日本のコース特有の歴史的背景、趣、情緒、これも世界が評価する重要な要素であることは、外国人設計家による改造を必ずしも評価していないことからもうかがえる。先に述べたフラットでセパレートされたコースも、コンターを付けたり、樹木を伐採するなど変化を遂げつつある。それらを世界はまだ知らない。「チョイス」誌の伝統企画、私も創設メンバーなのだが、「日本のベスト100コース」の発表も間近。注目したい。 川田太三(ゴルフコース設計家)これまで設計したコースは22。元JOC委員。R&A、パインバレーGC会員。Choice誌『日本のベスト100コース』創設メンバー。米国ゴルフダイジェスト誌、『世界のベスト100コース』選定委員 「いいゴルフコースとは何か」を紐解いた川田太三氏の新著『スゴい! ゴルフコース品定め』もチェック! 週刊ゴルフダイジェスト2021年3月9日号より