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【名物ホールでいつかバーディ】Vol.13 池にバンカー、難グリーン…奈良県・KOMAカントリークラブの5番パー4

かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、奈良県にあるKOMA(コマ)カントリークラブの5番ホール。

【名物ホールFile 13】

KOMAカントリークラブ 5番ホール
397Y PAR4

バンカー、池を回避したその先に
高難度のグリーンが待ち構える

梅林で名高い奈良の月ヶ瀬にある27ホールのKOMA(コマ)CC。設計はゲーリー・プレーヤーで、彼が設計したコースのなかでも最もバランスに優れているといえる。過去には国内メジャーが開催されたこともあるトーナメントコースだ。

東と西がメインの18ホールとなり、全体は緩い起伏の丘陵地。随所に池が絡んで戦略性と景観を高めていて、プレーすると各ホール変化に富み、飽きることがない。

東コースの5番ホールは、打ち下ろしのパー4で、距離は397ヤード。グリーンまでほぼストレートで、230ヤード地点にはフェアウェイ右に食い込い込むように池がある。右に行くと2打目はラフからの池越えか、木々の間からフェアウェイに出すだけ。逆に左に行くとバンカーが2個連なり、ここに入ればグリーンに乗せることは難しい。全体的にフェアウェイは打ち下ろしているが、やや右に傾斜していて、ボールの位置にもよるが2打目のエリアからグリーンは打ち上げに見え、距離感を誤りやすい。

加えてこのホールの最大の問題は、グリーンのアンジュレーションがかなり強く、簡単に3パットをしてしまうことだ。

ここでの1打目はほとんど右ラフ。しかも個人的に苦手とする左足下がりのスタンスになり、池越えを諦めてレイアップ。グリーン左手前に落として3オン。だがその位置から砲台になっているグリーンへの距離感はつかみづらく、このホールはボギーで切り抜けるのが精一杯だ。

KOMAといえば本格韓国料理

レストランでは本格的韓国料理が楽しめる。おすすめは石焼ピビンバ。自家製ナムルがたっぷりで、キムチ、スープが付いて1350円

コマカントリークラブ

奈良県奈良市月ヶ瀬石打1456
東コース/9H・3316Y・P36
西コース/9H・3431Y・P36
南コース/9H・3308Y・P36
設計:ゲーリー・プレーヤー


文/吉川丈雄

特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動


月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より