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これからは「9ホールプレー」が主流になる? 7月にセントアンドリュースで大会も

「ゴルフは18ホール」という常識は昔の話? 9ホールプレーが世界中で広がりつつある。

ハンディキャップ申請のために9ホールでスコア登録をしたゴルファーは、イングランドでは19年に17万5000人だったのに対し、21年には40万7000人に増加。スコットランドでは18年は4万4834人だったが、現在はその3倍強。アイルランドでもここ3年で倍増している。

英国だけではない。オーストラリアでは、2020〜21年シーズンに9ホールプレーが20%増え、ニュージーランドでは18〜19年シーズンの25万2412人から20〜21年シーズンには34万1534人に増加したという。

さらに今年はR&Aの「9ホールチャレンジ」が、セントアンドリュースのオールドコースで全英オープンの直前となる7月8日に開催される。これはオールドコースの1番から4番、14番から18番ホールの計9ホールをラウンドするというもの。出場資格は公式のハンディキャップを持ったイギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドのゴルファー。そのために、先述された国の9ホールプレー状況が各ゴルフ協会によって発表されたのだが、「私たちは自分が所属するクラブでの予選に参加することを勧めている。9ホールプレーは、フレキシブルで時間をかけずに楽しめ、さらに新たなゴルファーや観客を引きつけるものだ。私たちは、(40人の)ファイナリストとオールドコースで7月に会うことを楽しみにしている」というのは、R&Aのフィル・アンダートン氏。

調査によれば、ゴルファーがコースへ足が向かない最大の理由が、「プレーに時間がかかること」だという。日本のように都市部のゴルファーがコースへ行くのに1時間も2時間もかかるようなところでは、9ホールのプレーといっても意味は薄いのかもしれないが、コースが身近な海外では9ホールプレーが一つのトレンドになりつつあるということか。

全英オープン直前のオールドコース、9ホールでもぜひプレーしてみたいものだ

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より

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