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【ヤマランドニッポン】Vol.52 シニアのメジャー開催。“紫峰”筑波山を望む難コース「サミットGC」(茨城)

名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、茨城県の「サミットGC」をご紹介!

PHOTO/Hidehisa Hosoda TEXT/Mika Kawano

6番・204Y・パー3
グリーン手前左手に池がある距離のあるパー3。グリーンから振り返ると左手に筑波山がそびえる

改修を繰り返して毎年のように進化

西の富士、東の筑波と称される名峰・筑波山を望む丘陵地に、日本アマ3連覇の三好徳行が設計を手掛け、戸張捷が監修したサミットゴルフクラブがある。

起伏がゆるやかで全体的にフラットなコースはフェアウェイも広々としており、爽快なゴルフが楽しめる。しかしサンドバンカー、グラスバンカー、池やグラスリバーなどのハザードが要所を締め挑戦しがいは十分だ。

シニアのメジャー、日本プロゴルフシニア選手権「住友商事・サミットカップ」を9年連続で開催していることでも知られ、倉本昌弘PGA会長の肝いりで毎年のようにティーイングエリアを後方に移したり、バンカーをより際立たせるなどの改修を行い、メジャーにふさわしい完璧な舞台をつくり上げている。

ドラマチックな結末を演出するのが池絡みの16番と17番。ロケーションが抜群で美しいホールだが戦略性が高く、今年も立山光広の逆転優勝をお膳立て。メジャー初というだけでなく、レギュラー&シニアツアーを通して初めての優勝を後押しした。

写真は朝夕に色を変えることから「紫峰」の異名を持つ筑波山を背にして打つ6番パー3。いくらプレーに夢中でも光線によって微妙に山肌を変化させる峰を一瞬見上げれば心に余裕が生まれる。バンカーにつかまってもゴルフは“いと愉し”である。

毎年10月に開催される「日本プロゴルフシニア選手権」。今年は首位と3打差の2位から出た立山光広が、最終日に「66」を記録して逆転で優勝。96年のプロ転向後初の栄冠に輝いた。写真は8位タイに入ったPGA会長・倉本昌弘

サミットGC
18H・7019Y・P72

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月14日号