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【名物ホールでいつかバーディ】Vol.18 富士のてっぺん目がけて豪快なティーショット!「東富士CC」14番パー4

かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、静岡県にある東富士CCの18番ホール。

【名物ホールFile 18】

東富士CC 14番ホール
400Y(Aグリーン)
388Y(Bグリーン)
PAR4

富士の裾野まで見渡せる
雄大にして難度の高い名物ホール

昭和41年に富士スピードウェイの営業権を取得した三菱地所は、レース場敷地内約30万坪に建設が行われていたゴルフ場の工事を継承し、「東富士CC」と改称。実は筆者が入社した昭和46年の5月に当時の渡邉社長を取材したことがあり、そのとき「自分でブルに乗って土を動かした」と話してくれたのを思い出す。

緩やかな地形に展開するコースは、標高600メートルの南斜面にあり、各ホールとも程よい起伏を持つ。何よりも素晴らしいのは、霊峰富士がコースのいたるところから望めることだ。

13番のパッティングを終えて14番ティーにたどり着くと、思わず息をのむ。富士山に向かって約15メートルを豪快に打ち下ろしていく雄大な景観が目の前に現れるからだ。富士山が見えるコースは多くあるが、富士山に向かって打ち下ろしていくホールはそう多くはない。それだけに印象深いのだ。

ティーショットはフェアウェイ左ラフにそびえる松の右側狙い。左に打つとホール自体が左傾斜のため打ち上げになり、落下場所によってはグリーン方向を視認できないことになる。レギュラーティーから376ヤード。目標の松までは216ヤード、ここから右のAグリーンまでの距離は約160ヤード、左Bグリーンでは約150ヤードほどになる。もちろんこれに打ち上げや風などの条件が重なるシビアなショットになる。

前回は、ティーショットをミスして松の左手前。そこから残りが200ヤード以上……。富士山に笑われたような気がした。

アツアツの鉄板が特製ソースを引き立てる

ランチメニューは種類が多く迷ってしまうが、お薦めは牛100%ハンバーグステーキ。料理が運ばれてきてから特製ソースをかけると美味しそうな音を立てて食欲をそそる。1800円

東富士カントリークラブ

静岡県駿東郡小山町大御神604-3
18H/7034Y(Aグリーン)、6788Y(Bグリーン)/P72
設計/小林英年、渡邉武次郎


文/吉川丈雄

特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動


月刊ゴルフダイジェスト2022年10月号より