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パー5を2打でカップインさせたらアルバトロス。では“1打”で決めたら?【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。

パー5で1オンさせるだけでも一大事なのに……


コンドル【Condor】


ゴルフでは、ホールごとに定められた規定打数を「パー」と呼ぶ。例えば、パー4のホールならティーショットから4打でホールアウトすれば「パー」となる。規定打数(パー)より1打少ないスコアで上がるのが「バーディ」、2打少なければ「イーグル」、3打少なければ「アルバトロス」という名称になる。

パーより優れたスコアに用いられる呼称の共通点は、すべて鳥の名前であること。バーディ(birdie)は「小鳥」、イーグル(eagle)は「鷲」、アルバトロス(albatross)は「アホウドリ」を意味する言葉だ。

では、パーよりも4打少ない打数で上がった場合はなんと言うか? 例えば、パー5でのホールインワン、もしくはあまり一般的ではないが、パー6を2打、パー7を3打でホールアウトした場合。実はこれには「コンドル(Condor)」という呼び名がついている。

呼び名があるとはいえ、現実には到底なしうるものではない。500ヤード先の直径わずか10.8センチのカップに、どうやって1打で入れることができるだろうか。

しかし世界は広いもので、はっきりと記録に残っているものが、過去に数度ある。

そのひとつが、1995年、イギリスのタインバレーGCの17番で、ショーン・リンチというゴルファーによって達成されたもの。496ヤードのパー5で、使用したクラブは3番アイアンというから驚きだが、このホール、実は馬の蹄鉄のようにCの字を描いてドッグレッグするホール。ワンオン狙いのショートカットで直接カップインさせてしまったというわけだ。

一方、ほぼストレートなホールでもコンドルは達成されている。2002年、マイク・クリーンというHC4のゴルファーが、実測517ヤードの超ビッグドライブを放ってコンドルを決めた。米・コロラド州デンバーのグリーンバレーランチGC、9番パー5でのことである。

ちなみに、アルバトロスが別名「ダブルイーグル」と呼ばれるように、コンドルは「ダブルアルバトロス」、あるいは「トリプルイーグル」とも呼ばれる。

プロの試合ではまだ「コンドル」の達成者はいないが、年々飛距離が伸び続けている昨今のゴルフ界、いつかテレビの映像で奇跡の1打が見られる日が来るのだろうか。