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【只今コージ中!】Vol.86 質感アップでリアも快適! ゴルフデートでも何でもこいの新型プジョー「308」

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第86回はプジョー「308」の実力をチェック!

PHOTO/Takanori Miki MODEL/Yuki Tanaka(GOLULU) THANKS/加茂CC

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

その昔、ファッショナブルかつ実用的で使い勝手がいい輸入車と言えばドイツを代表するコンパクトハッチバック、VWゴルフでした。今も存在感は変わらず、300万円程度から買えて、大人4~5人が普通に座れ、なおかつ必要にして十分なラゲッジスペースを備えます。

ですが、ことオシャレなゴルフデート向けとしてはフランス流が急速に魅力を増して来ている印象。筆頭が先日登場した新型プジョー308でしょう。かつてプジョーと言えば、よりコンパクトな205や206シリーズが有名でしたが、ひと回り大きい308の最新モデルはいろんな意味でスケールアップ。具体的にはサイズとスタイリングと選べるパワートレインとコストパフォーマンスです。


全長×全幅は4.42m×1.85mと大台突破。最新ゴルフが未だ全長4.2m台で全幅1.8m以下であることを考えると存在感はなかなか。

フォルムも初代308がノーズ長めのアリクイのような個性派であったことを考えるとバランスが取れています。フロントノーズには適度な塊感があり、エンブレムはイマドキのフラットタイプに。左右には鋭い牙のようなプジョーならではのタテLEDが入り、すっかりアカ抜けた印象です。特にリアは実用ハッチバックとは思えない優美なライン。ちょっとしたスポーツカー顔負けの美しさです。

内装もモダンでクオリティが高い。ハイテク感のある10インチのデジタルディスプレイやデジタルメーターを標準装備。ステアリングホイールも小径かつ上下が扱い易く直線化されてカッコよいのです。

充実しているのがパワートレインの選択肢で高効率の1.2L直3ガソリンターボに1.5L直4ディーゼルターボ、1.6L直4ガソリンターボベースのプラグインハイブリッド。今回乗ったディーゼルは130ps&300Nmのピークパワー&トルクに圧倒。同時にモード燃費で21.6㎞/Lの経済性も◎。この燃料代高騰時代、長距離ゴルフには最適です。

インテリアは全車本革テップレザー使用のコンビシートで、ナビ標準装備モデルは競合よりお買得。唯一気になるのは412Lと広い割にキャディバッグが入らないフランス流のラゲッジ。リアを片側倒す必要こそ生じますがゴルフデートなら2本入れば十分。使えて快適でファッショナブルなゴルフカーなのです。

(左)412Lの容量があるラゲッジだが、サイドが広くないため、キャディバッグを載せるには片側のリアシートを倒そう/(右上)「iコクピット」と呼ぶシャープかつ彫りの深いデザインで、全体は広く高品質なソフトパッドで覆われている/(右下)フロントノーズには適度な塊感があり、エンブレムはイマドキのフラットタイプに


プジョー

308 GT BlueHDi

全長×全幅×全高/4420×1850×1475mm
メーカー希望小売価格/396万9000円~

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より